2018/06/04

2018年6月4日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月4日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

G7財務相・中銀総裁会議は米国の通商政策を批判し対立の中で終了、6月8~9日の主要7ヵ国首脳会議(G7サミット)が心配でならない。

週明けは株高からスタート。日経平均化株価は+1.37%(+304.59)、新興株を含め大幅上昇し、中国株やアジア諸国の株も上昇が目立つ。米10年債利回りは2.9%を確り維持し2.918%で推移し、原油価格は65.75ドルと相変わらず上値の重い展開が続く。


為替相場は、ドル売り傾向が続く中で、円を除く主要国通貨は強く、特にAUDUSDは+0.86%の上昇、AUDJPYも+0.96%と特に強い。AUDUSDは早朝の0.7559をボトムに欧州市場の序盤までワンウェーで0.7630まで上昇と、強さが目立っている。

要因としては本日発表の、豪4月の小売売上高は前月比0.4%(予想0.2% 前回0.0%)、第1四半期企業利益は前期比5.9%(予想3.0% 前回2.2→2.8%)、第1四半期企業在庫は前期比0.7%(予想0.0 前回0.2%)、第1四半期の賃金・給与の支払額は前期比0.8%、前年同期比5.0%の1355億ドルで過去最高。

賃金総額の伸びは個人の賃金の伸びの約2.5倍で、2017年初め以降の雇用拡大加速を示し、6月6日の豪第1四半期GDPの予想も強く、予想前期比0.8%(前回0.4%)、前年比予想2.7%(前回2.4%)と強気な相場展開となっている。

USDJPYは、株高の流れを受けた円売りにUSDJPYはビット気味で、早朝の109.45をボトムに、日銀オペで前日に引き続きオペの減額が期待されるも結果は前回と変わらず、直後の109.77を高値に狭いレンジで推移。

EURUSDは、イタリア・スペインの解散総選挙のリスク回避とともにEUR買いの材料とされるも、イタリアはポピュリズム政権の今後の対応がリスク要因として残り。積極的に上値を買う動きも見られず。早朝の1.1657をボトムに1.1697まで一時上昇、1.1700の大台を達成できず欧州市場に入りやや軟化気味。

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10:30    AUD 4月 小売売上高=調整済・前月比0.4%(予想0.2% 前回0.0%)、調整前・前月比0.3%(予想 前回0.2%)→ 予想より強くAUD買いが強まる。

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【北米】
ポロズ・カナダ中銀総裁=今後の金融政策は経済指標次第になる→ 米国が導入したカナダなどの鉄鋼とアルミニウムへの輸入関税に起因する先行き不透明感を受けて。「今後の経済を見通すうえで、(米輸入制限)によって不透明感が増していることは疑いようがない。ただ、最も重要な要素は、経済指標がどのように推移するかだ」と強調。貿易摩擦の激化やカナダとEUによる報復措置の表明がインフレ圧力を強める可能性が高いとした。輸入関税が消費者物価を押し上げるまでに「数カ月」要する可能性がある。

【欧州】
英国のジャビド内相=英国のブレグジットに関する優れた方針を、6月28~29日のEUサミットで提出、提案内容は前回5月の声明に沿ったものとなる見通し。→ 2日にアイルランドは英国の閣僚は分裂しEU幹部はロンドンでの協議で草案に否定的。

独メルケル首相=イタリアの債務削減に応じる可能性を否定。→ イタリアの大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」が2500億ユーロの債務削減をECBに求めることを計画していたと報じられたことについて、

【アジア・その他】
豪4月の小売売上高は前月比0.4%(予想0.2% 前回0.0%)、第1四半期企業利益は前期比5.9%(予想3.0% 前回2.2→2.8%)、第1四半期企業在庫は前期比0.7%(予想0.0 前回0.2%)、第1四半期の賃金・給与の支払額は前期比0.8%、前年同期比5.0%の1355億ドルで過去最高。賃金総額の伸びは個人の賃金の伸びの約2.5倍で、2017年初め以降の雇用拡大加速を示している。→ 6日の豪第1四半期GDPの予想は予想前期比0.8%(前回0.4%)、前年比予想2.7%(前回2.4%)と強い数字が予想されている

日銀オペ、前日に引き続きオペの減額が期待されるも結果は前回と変わらず、直後はUDSJPY109.77まで上昇するも続かず。

G7財務相・中央銀行総裁会議(カナダ 2~3日)の議長声明は「米国の一方的措置がもたらす負の影響について多くの指摘がなされた」と米国を名指しで批判した閉幕,米国はひるまず。カナダの財務相は、米国が発動した関税措置に6カ国が「全員一致の懸念や失望」を抱いたとする異例の議長声明を出す。


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