2019/07/10

2019年7月10日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年7月10日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

さあ、どうなるのかパウエル議長の議会証言。アジア市場は日経平均株価が小幅安、上海総合も弱く、米債利回りは上昇。為替相場は通貨間で動きは異なるがドル高傾向は変わらず。

豪ウェストパック消費者信頼感指数は予想外に弱く、豪中銀の追加利下げの期待も強まり、中国のCPI・前年比は2.7%と予想・前回と変わらなかったが、PPIは弱く中国株は上昇できず軟調に推移し、AUD売りの材料に。

ジョージ・カンザスシティ連銀総裁は、予想が難しいのか「インフレ期待が目先に急上昇する気配ないが、しないとは言えず」と、市場に広まる緩和期待は先の強い米雇用統計からやや変化の兆しも見られ、今回も米債利回りの上昇を招き、全体的なドル買い要因の一つとなっている。

USDJPYは108.90台と非常に押しが少なくテクニカルにも上昇を狙ってくる可能性気になるが、パウエルFRB議長の議会証言を前にして短期的なポジションをとることも難しくなっている。

とは言うものの、今日午後11時からのパウエルFRB議長の議会証言で何が飛び出すかわからず。質疑応答に一言一句で相場が上下返送するリスクも考えなければならない。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

9:30    AUD 7月 ウェストパック消費者信頼感指数=96.5(予想 前回100.7)、前月比-4.1%(予想 前回-0.6→0.6%)→ 予想と前回を大幅に下回り、追加利下げの可能性が強まる。

10:30    CNY 6月 消費者物価指数=前月比-0.1%(予想-0.3% 前回0.0%)、前年比2.7%(予想2.7% 前回2.7%)→ 前年比は予想と前回と変わらず

10:30    CNY 6月 生産者物価指数=前年比0.0%(予想0.3% 前回0.6%)→ 予想外に弱い

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ジョージ・カンザスシティ連銀総裁
◎インフレ期待が目先に急上昇する気配ないが、しないとは言えず。
◎最近低下しているインフレ期待は、投資家や一般市民が、政府の高齢化に対する財政支出の増加を警戒すれば急変の可能性も。目先、それが起こる気配はないが、絶対ないとは断言できず、こうした期待がどのようにシフトするか、分からない

中国自動車販売
◎6月は前年比-9.6%と12か月連続の減少へ。
◎べ中貿易戦争により昨年の販売台数は1990年以降で初めて前年割れとなった。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※