2019/07/19

2019年7月19日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年7月19日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は週末の参議院選を直前にして選挙後の株高期待を先取りしたのか大幅高、上海総合も上昇、原油価格は伸び悩む。為替相場はウイリアムズショックの巻き戻しと米債利回りの上昇にドルの買い戻しが弱いながらも続く。週末で後のない相場の中で、欧米市場では最重要の経済指標や発言の予定もなく、基本はイラン情勢を気にしながら31日のFOMCの決定を見守る動きで、その思惑に上下変動するだけでは。

早朝では、NY連銀報道官は前日に債券利回りの低下とドル売り材料の一つとなっていた、ウイリアムズNY連銀総裁のハト派発言を抑制する動きに米債利回りは上昇しドルの買い戻しが強まった。

日本の全国CPIの総合前年比は0.7%と変わらず、コアは0.6%と前回0.8%から低下、コアコアは0.5%と変わらずで、相場への影響は見られず。独PPIは前年比1.2%と前回1.9%から低下し弱いインフレ率が気になる。

USDJPYは、早朝の107.22をボトムにNY連銀報道官のウイリアムズ氏の発言を訂正する動きに、債券利回りは上昇し、主要市場でドルの買い戻しが強まる中で107.60台を回復。一時107.33まで値を下げるも日本株の大幅高に107.60台での取引きが続く。ただし、円高の流れの収束は感じられず。

EURUSDは、NY連銀報道官の話に1.1282→1.1240まで急落後は、1.1250台~60台の狭いレンジで推移。米国市場の反応待ちで思惑に上下変動するも、基本は31日のFOMCの決定を見守る動き。


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8:30    JPY 全国消費者物価指数=前年比0.7%(予想0.7% 前回0.7%)、除く生鮮=前年比0.6%(予想0.6% 前回0.8%)、除く生鮮エネルギー=前年比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)

13:30    JPY 5月 全産業活動指数=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.9→0.8%)

15:00    GER 6月 生産者物価指数=前月比-0.4%(予想-0.2% 前回-0.1%)、前年比1.2%(予想1.4% 前回1.9%)

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NY連銀報道官18日(NY市場で債券利回り上昇しドル売りにつながった発言に対して説明)
◎ウイリアムズ総裁による18日の講演についてFRBが7月に大幅な利下げを行う可能性を示唆する意図はなかったと説明。
→ この報道を受け米債利回りは上昇しドル買い戻しが強まる。

米国防総省はサウジに500人超の部隊を派遣。
◎イランや同盟組織からの脅威に対応できる体制をさらに強化する狙いに500人超の舞台を派遣

米議会からトルコ制裁を求める動きが強まる18日
◎ロシア製のミサイル防衛システム「S400」の搬入を始めたことに対して。

モルガン・スタンレー、ウォール街最大のトレーディング減収
◎株式トレーディング収入は前年同期比14%減り、大手米銀中で最大の減少となった。

イラン
◎米国の制裁解除を条件に踏み込んだ査察を提案。

イタリア連立与党は崩壊の可能性を警告
◎極右「同盟」とポピュリズム(大衆迎合主義)「五つ星運動」のそれぞれの党首は、欧州委員長の人事をめぐり、連立政権が崩壊する可能性について警告。

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