2019/07/25

2019年7月25日(木)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年7月25日(木)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

為替相場は強弱混在で、GBPは合意なきEU離脱のリスクが続く中、ショートポジション調整の買いに強く、逆に弱いユーロ圏PMI+ECB緩和策期待+EURGBPの売りにEURは弱く、原油価格の下落にCADも弱さが目立つ。JPYは米債利回りの軟化にも米中通商協議の再開=何らかの合意期待に108円台を割り込めず。NZDは大きな変動は見られず。

ダウはマイナス圏を脱することはできず、逆にS&P500とNasdaqは強く続伸。米10年債利回りは続落。WTIは原油在庫の大幅減少にも関わらず、需要低迷に一時55.33ドルまで下落。

米PMIのサービス業は強い反面、製造業は50と予想・前回に届かず10年ぶりの低水準。米新築住宅販売は前月比では前回のマイナスを脱却し+7.0%まで回復するも、販売件数は予想に届かず、過去2か月分は下方修正へと、米経済指標の弱さが目立つ。

GBPUSDは、ジョンソン新首相の10月31日のEU離脱を明言した発言。どのような合意策をEUから得ることができるのか? 市場は合意なきEU離脱のリスクを意識しながらも、GBPショートの巻き戻しが強まる。特にテクニカル面では売りに転じたEURGBPは16日、17日の0.9050をトップに続落、EURGBPの売りに、GBPUSDは買い、EURUSDは売りの圧力を意識。欧州市場では、ジョンソン新英首相は、シニアアドバイザーにEU離脱派の運動「ボート・リーブ」を指導した、カミングス氏を起用との報道もあり、離脱反対派を抑えることが可能ではとの期待感に一時1.2522まで続伸。その後は欧米市場では1.2475まで下落すも前日比では上昇傾向を維持。

EURUSDは、ユーロ圏主要国のPMIは予想外に弱く出たことで、主要国の債券利回りは低下し独10年債は一時-0.39%と最安値に近づく。今日のECB理事会で何らかの緩和策が発表されるリスクや、9月の利下げを織り込む動きを継続中。

USDJPYは、米中通商協議が30~31日に上海で、その後ワシントンで継続的な話し合いとなる予定。何らかの合意期待が広がる中でJPYにとってはネガティブ材料。ただ、米債利回りの低下は止まらず、金利差から円高余力を残しながらも、107.94をボトムに大枠で108.00~30のレンジを抜け出せず。週末からの日米通商協議の行方も気になる。

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22:45    USD 7月 総合PMI・速報値=51.6(予想 前回51.5)、製造業・PMI=50.0(予想50.9 前回50.6)、サービス業PMI・速報値=52.2(予想51.8 前回51.5)→ 総合は前回を上回るも、製造業は50.0と弱く10年ぶりの低水準

23:00    USD 6月 新築住宅販売件数=前月比7.0%(予想5.3% 前回-7.8→-8.2%)、64.6万件(予想65.9万件 前回62.6→60.4万件)→ 件数は予想を下回り、過去2か月分を下方修正へ。

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ムニューシン米財務長官(CNBCインタビュー)
◎短期的なドル安を支持するつもりはなく、長期的には強く安定的なドルが国益にかなう。
◎世界の準備通貨としてのドルが米国に恩恵をもたらしている。

ホワイトハウス
◎両国間の貿易関係改善で、米中の通商交渉担当者が30日から上海で協議を再開する。

ハモンド財務相辞任
◎事前にジョンソン前外相が首相に就任した場合は辞任すると表明していた。

ジョンソン新英首相(正式に就任)
◎英国はEUを10月31日に利脱する。
◎期日までのブレグジットについて、疑う人、悲観的な人、悲しみに暮れている人は間違っている。
◎ジャビド氏を財務相に、ラーブ氏を外相に指名。

イラン革命防衛隊のデーガーン上級司令官
◎イランは米国といかなる状況でも交渉するつもりはなく、米国が戦争に突入するなら、地域にあるすべての米軍基地が標的になると警告。
◎アラブ首長国連邦(UAE)が和平協議のためイランに使節団を派遣した。

複数の関係筋
◎日銀が29―30日に開く金融政策決定会合では、海外経済の減速を背景に拡大する経済・物価の下振れリスクについて集中的に議論が行われる見通し。

米原油在庫
◎-1083.5万バレル(予想-401.1 万バレル)と予想外に減少へ。

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ムニューシン財務長官
◎ライトハイザー通商代表部(USTR)代表が29日に中国に向かい、30~31日に上海で対面による通商協議を行う。
◎協議はその後ワシントンで継続する方針。

欧州投資銀行(EIB)
◎キプロス沖でのトルコの石油・ガス掘削活動を、欧州委員会が「違法」とみなし、トルコ政府に関連する新規の融資を少なくとも年末まで凍結する。

ジョンソン新首相
◎シニアアドバイザーに、EU離脱への支持を有権者から取り付けたEU離脱派の運動「ボート・リーブ」を指導した、カミングス氏を起用

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