2019/07/26

2019年7月26日(金)昨日25日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年7月26日(金)昨日25日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米国発以外で材料は豊富。米株は下落からスタートしマイナス圏を回復できず、米債利回りは上昇し10年債は一時2.098%台へ、WTIは57ドル直前まで56ドル割れで元の水準に逆戻り。為替相場はEURを除きドルは全面高。

EURUSDは、ECBに翻弄! 政策金利の据え置きで瞬間1.1160台へEUR上昇。声明で1.1100台へ下落、総裁発言で1.1188まで続伸、結局は1.1127まで値を下げて元の水準に逆戻り。前日の弱いユーロ圏PMIと独Ifo業況指数と弱さが目立ち、9月のQEと利下げ可能性はより強まり、英国の合意なきEU離脱のリスクも変わらず。ネガティブ材料は織り込み済みながら変わらず。

AUDUSDは、アジア市場でロウ豪中銀総裁は「必要ならば追加緩和策を講じる用意がある」と発言、AUD売りがアジア市場で強まり、大枠0.6960~80のレンジから、米国市場に入り強い米経済市場に米債利回りが上昇すると0.6950まで下落、結局は豪州債利回りの低下+米債利回りの上昇=AUD売り圧力は変わらず、一時0.6940台まで続落し0.6950台で推移。

USDJPYは、アジア・欧州市場は脇役でECB理事会後のEURUSDのドタバタ劇にもかかわらず108.00をボトムに108.04~24の狭いレンジで推移。米国市場に入り強い米経済指標もあり米債利回りが上昇すると、108.30の壁を上抜け、オプションカット(オプション絡みなのか?)に向けて108.50近辺まで上昇。その後も円ロングの巻き戻しも続き108.755と7月10日の水準近くまで円安が進み108.60台で推移。109.00が重要なポイント。

◎独IFO業況指数は約6年ぶりの低水準へ、前日の弱いユーロ圏PMIに続き経済の低迷が目立つ。
◎米耐久財新規受注は2.0%と強く、コア資本財受注は1.9%と約1年ぶりの高水準で、米経済の相対的な強さが目立つ。
◎緩和策をとらず大統領により罷免された後のトルコ中銀新総裁は政策金利を、24.00→19.75%と予想外に引き下げた。エルドアン大統領への忖度!?
◎ロウ豪中銀総裁は「必要ならば追加緩和策を講じる用意がある」と発言、AUD売りがアジア市場で強まる。追加利下げ期待が強まる。
◎ECB理事会は、予想通り各政策金利の据え置きを決定。声明は利下げとQEを示唆し債券利回り低下し一時EUR急落。ドラギ総裁発言は「リセッションリスク低い、利下げは協議せず」に債券利回り上昇し一時EUR急伸。ただし、ユーロ圏の景気減速は深刻との認識、大規模な金融刺激が必要ともありに9月の利下げの下方性は変わらず、EUR売りが再開。
◎スペイン議会は2度目の首相就任で信任投票を行い、反対多数で否決、11月10日に総選挙が行われる可能性も。
◎ジョンソン新英首相は10月31日にEU離脱の考えを変えず。ブレグジットリスクは変わらず。

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21:30    USD 6月 耐久財受注・速報値=前月比2.0%(予想0.8% 前回-1.3→-2.3%)、除く輸送機器・前月比1.2%(予想0.2% 前回0.4→0.5%)

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=20.6万件(予想21.9 前回21.6万件)

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ECB理事会
◎政策金利のリファイナンス金利0.0%、限界貸出金利0.25%
、中銀預金金利-0.4%と据え置きを予想通り決定。

ECB理事会の声明(利下げとQEを示唆に、債券利回は低下しEUR一時急落)
◎フォワードガイダンスを現行またはそれ以下に変更するなど、追加緩和の選択肢を検討するようスタッフに指示
◎それ以外でも緩和策を検討と、早ければ9月にも利下げや追加的な資産購入を実施する可能性を示唆
◎金利が2020年半ばまで現在の水準もしくはより低い水準となる見通し。
◎2020年半ばまで主要政策金利を現行水準に据え置くとの方針を撤回し、金利は少なくとも来年上期にかけて現行水準もしくはそれを下回る水準で推移するとの見通し

ドラギECB総裁(債券利回りは上昇し一時EUR急伸)
◎ユーロ圏はリセッションのリスクは低い。
◎利下げは協議しなかった。
◎対称(シンメトリー)とは2%という上限を設けないことを意味し、インフレが上下に振れることはあり得る。

ドラギECB総裁(大規模な追加金融緩和の舞台を整えた。ユーロ圏の景気減速は深刻との認識)
◎第2、第3・四半期の成長は鈍化へ
◎インフレ圧力は依然抑制され、インフレ期待を示す指標は低下
◎中期的な総合インフレ動向を支えるため、引き続き大規模な金融刺激が必要だ。
◎地政学要因や保護主義の高まり、新興国市場の脆弱性に関連する不透明性が製造業部門を中心に経済を巡るセンチメントを圧迫
◎雇用の増加継続や賃金上昇は経済の弾力性を引き続き下支えしているが、世界景気の減速や低調な世界貿易はユーロ圏の見通しへの重し
◎9月には最新のマクロ経済予測も明らかにする。

ジョンソン英新首相の報道官
◎ケル欧州委員長と電話会談し、離脱協定案が現在の形で英議会を通過することはなく、合意なきEU離脱を回避するためにアイルランドとの国境問題に関するバックストップを撤廃する必要を伝えた。

スペイン議会
◎23日に続き、サンチェス(社会労働党首で暫定首相)の首相就任で信任投票を行い、反対多数で否決。サンチェス氏が再投票の実施を決定しない場合、もしくは再投票が実施されても再び否決された場合は、11月10日に総選挙が行われる。
→ 総選挙が実施されても分断化されたスペインの政治情勢が変わる可能性は少ない。い

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ロウ豪中銀総裁(この発言を受け、豪債利回りは低下し年内最安値を更新し、AUD売りが強まる)
◎必要ならば追加緩和策を講じる用意がある。
◎豪中銀の6月と7月の利下げは需要を支えている。
◎長期間にわたり金利を低めに抑えることが予測される。
◎中銀のインフレ目標を上下に調整する必要はない、現在の2~3%を堅持。
◎豪中銀がインフレ目標の見直しに関する議論に関心を持ち、定期的に分析している

トルコ中銀新総裁は予想外の大幅利下げを実施
◎政策金利の1週間物レポレートを24.00→19.75%とへ、翌日物借入金利22.50→18.25%と予想外の大幅な利下げを実施。
◎声明で経済見通しに強気、インフレの改善によるものとし、国内景気を押し上げるポジティブな利下げと判断して、直後のTRYJPY18.94→18.64と売りから逆に一時19.07と上昇へ。

スペインのサンチェス暫定首相
◎組閣に必要な十分は支持を得られず。

中国商務省
◎30~31日に上海で通商協議を行うと破票。

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