2019/07/09

2019年7月9日(火)アジア・欧州市場序盤の動き(午後2時半ごろの動き)

2019年7月9日(火)アジア・欧州市場序盤の動き(午後2時半ごろの動き)


日経平均株価は小幅高ながら前日と変わらず、上海総合は小幅低下、米債利回は弱含みで推移。そして、為替相場は小動きで、重要でメインイベントのパウエルFRB議長の議会証言を前にして思惑とポジション調整の流れに終始。

気になるのは米債利回りの軟化で、米雇用統計直後は上昇するも、強さは続かず。これだけを見ると、米債利回りの低下=ドル売りと思いたくなるが、株価は予想外に底堅いことで、ドル買いに安心も否定できず。思惑混在。

もちろん、パウエル氏がどのような証言をするかは不明で流れが急変するリスクは変わらず。5日に発表されたFRBが半期ごとに議会に提出する金融政策報告書は以下となっている。気になる点は、「利下げを含め適切に行動」、「物価上昇の低迷は一時的な影響」と強弱が混在している点で、発言を受け上下変動することは避けられそうにない。ただ、その時点でどこの水準に為替相場が到達しているか?


◎脆弱な企業投資に加え、関税による貿易リスクも高まる一方で、家計消費はしっかりしており、全体として「経済活動は2019年初めの段階で底堅く拡大した」と判断。
◎前半の米経済は引き続き「底堅いペース」で推移する一方、関税引き上げが世界貿易や企業投資を圧迫し、最近の数カ月間で経済が弱まったもよう。
◎景気拡大の維持に向け利下げを含め「適切に行動する。
◎労働市場は年初以降引き続き強まった
◎最近の物価上昇率の低迷は一時的な影響による。
◎米国およびその相手国の関税や通商政策を巡る不確実性が主に昨年の製造業失速を招いたもよう。

それまではテクニカルを材料とした取引が主役になると思われるが、USDJPYの上値は108.80台、109.20台が大きなポイントで、108.25~35、107.80が重要と思われる。

EURUSDは、1.1200をボトムに下げ止まっているが1.1300の上値は重く、ECBの緩和期待も変わらず、経済指標も強さがみられず、引き続きダウンサイドを狙う動きに、1.1250~60の上値は重い。また、今日は海外市場で重要なイベントは見られない。


※※※※※※※※※※※※※※※※※

10:30    AUD 6月 NAB企業景況感指数=3(予想3 前回1)、企業信頼感=2(予想2 前回7)


※※※※※※※※※※※※※※※※※