2019/07/13

最近のIMMポジションから見えること(7月13日)

最近のIMMポジションから見えること(7月13日)

集計日が7月9日の最新データのIMMポジションから。直近の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションは-189,912コントラクトとショートで変わりないが、前週の7月2日の集計日には-184,420まで減少し、2018年7月3日の-186,340以来の低さでドルに対しての信頼感が、米金利の低下期待により弱まっていることが分かる。

特に、7月2日の集計日では、前週比だけを見るとユーロとカナダドルが2万台の買い越しとなり、ポンドを除き他の6通貨でも買い越しとなっていた。また、6月25日にトータルポジションが唯一売り越しから買い越しへと変化したカナダドルは3週連続で買い越し額が微増している。

今回の7月9日の集計日の前週からの変化をみると、ポンドの売り越し額は最も大きく、円、ユーロの売り越しが微増へ。スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルと買い越し額が微増している。(詳しくは別表参照)


7月2日の週の売り越し額は-1.227まで低下しほぼニュートラル状態となっており、9日には若干売り越し額が微増しているが、ニュートラルに近いと考えてもいいだろう。市場のセンチメントは円ブル派が多いと推測できるが、ポジションから考えるとどちらにでも動ける状態となっている。

ユーロ
7月2日の週の売り越し額は-31,733、9日には-35,865と減少し、今年の1月8日の-32,661以来の低水準で、9日も-35,865と予想外に売りポジションは少なく、中長期ではブル派が多いのであろうか?ちなみに1月8日のEURUSDは1.1440近辺となっていた。

ポンド
最も売りポジションが多い通貨。他の通貨ペアの多くは売りポジションが減少傾向にあるも、ポンドだけは不透明なブレグジットのリスクを意識し、9日は-72,982と過去4週間は前週比でショートポジションが積み上がっている。

カナダドル
7月2日の週についにトータルポジションが2018年3月26日以来、67週間ぶりに、買い越しに転じており、9日も小幅ながら買い越し額が増加しておりカナダドルのブルはが増えている。

豪ドル
過去2週間は小幅ながら、前週比で買い越し額が増えていが、ネットのポジションでは利下げ期待が強いのか-5万コントラクト台と大きな変化は見られず。



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7月2日



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 7月9日