2019/07/16

2019年7月16日(火)欧州市場・米国市場序盤の動き

2019年7月16日(火)欧州市場・米国市場序盤の動き

欧州市場では、欧州株は底堅く推移し債券利回りは弱含みで推移。為替相場はGBPの弱さを筆頭にドル高の流れへ。米国市場に入り、輸入物価指数はマイナス幅を拡大、小売売上高は予想外に強く米債利回りは上昇しドル買いの流れが強まる。

GBPUSDは、最安値を更新中(除く1月3日の急落)。昨日シンクタンクがリセッションリスクの高まりを危惧。保守党党首選を来週に控えジョンソン、ハント両氏は合意なきEU離脱の可能性を否定せず。英雇用統計は平均所得が11年ぶりの水準へと上昇するも、失業者数は予想外に増加。欧州市場に入りGBPは全面安の展開へ。米国市場に入いり強い米小売売上高に一時1.2408まで下落。

NZDUSDは、NZ第2四半期CPIは、予想通りながら前回を上回り強く、緩やかにNZD買いに反応。4日連騰中で昨日は200日MAを上抜け1日の高値0.6727を上抜け、今日もドル全面高の中で若干ながら唯一強さを維持していた。しかし、米国市場に入り強い米小売売上高に直後は0.6714まで値を下げ、売られるグループに仲間入り。

AUDUSDは、豪中銀議事録は追加利下げの可能性を示唆するもすでに織り込み済み。最近の傾向としてハト派材料に反応は鈍く、直近では4日連騰ながら4日の高値0.7040台で抑えられている。欧州市場に入り一時0.7024まで値を下げるも、主要通貨の中では健闘し0.7035まで値を戻す。米国市場に入り強い米小売売上高に直後は0.7020台まで下落。

USDJPYは、早朝の107.82をボトムに、米債利回りは上昇し円売り材料となり、株安の流れにも円買い圧力は見られず。108.10まで上昇し、前日のアジア市場の高値となる108.11を試す動きとなっている。特に積極的な動きは見られず、107.90~00のレンジとなった。米国市場に入り強い米小売売上高に米債利回りが上昇、直後は、上値のポイントを抜け108.20台まで上昇中。


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17:30    GBP 6月 雇用統計: 失業率=3.2%(予想 前回3.1%)、失業保険申請件数=3.8万人(予想2.28万人 前回2.32→2.45万人)、ILOベース失業率=3か月比3.8%(予想3.8% 前回3.8%)、除くボーナス平均所得=3か月前年比3.6%(予想3.5% 前回3.4%)、含むボーナス3か月前年比3.4%(予想3.1% 前回3.1→3.2%)→ 失業保険申請者が大幅に増加、平均所得は上昇し除くボーナスの前年比は約11年ぶりの水準

18:00    EUR 7月 ZEW景況感調査=-20.3(予想-20.9 前回-20.2)

18:00    EUR 5月 貿易収支=季整済202億ユーロ(予想179億ユーロ 前回153→157億ユーロ)、季調前230億ユーロ(予想163億ユーロ 前回157億ユーロ)→ 予想を上回る

18:00    GER 7月 ZEW景況感調査: 期待指数=-24.5(予想-23.5 前回-21.1)、現況指数=-1.1(予想 前回7.8)→ 予想を下回る

21:30    USD 6月 輸入物価指数=前月比-0.9%(予想-0.6% 前回-0.3%)、前年比-2.0%(予想-2.3% 前回-1.5→1.1%)→ 前月比は予想外に弱い、前年比は予想よりマイナス幅は縮小するも前月からは大幅なマイナスへ。

21:30    USD 6月 小売売上高=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.5→0.4%)、除く自動車・前月比0.4%(予想0.1% 前回0.5→0.4%)→ 予想を上回り直後はドル買いが強まる
21:30    USD 6月 鉱工業生産=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.4%)、設備稼働率=78.1%(予想78.1% 前回78.1%)

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トランプ大統領(15日)
◎米政府は通商問題で中国に一段の圧力を加える可能性がある
◎景気減速に中国は米国との通商合意を望んでおり、最初の合意を頓挫させなければ良かったと思っている

耿爽中国外務省の報道官
◎トランプ大統領の発言は誤解を招くもので否定。

ナバロ通商製造政策局長(15日)
◎国産の鉄・スチール製品の原材料などの国内調達基準を引き上げる大統領令に署名する計画を発表。

ビルロワドガロー仏中銀総裁
◎市場の示唆を考慮には入れるが、市場に依存することがあってはならない
◎次回の政策委員会会合で、メンバーは実体経済のデータを評価し、必要かどうか、また必要な時期はいつかという判断に従って行動する

ジョンソン、ハント両首相候補
◎アイルランド国境問題でEUが大幅に譲歩しても不十分。
◎ジョンソン氏は離脱でバックストップは受いられなず。

英野党・労働党で「影の財務相」のマクドネル議員(サンデー・タイムズ紙)
◎総選挙で労働党が勝利すれば、GBPが上昇すると予想、資本流出の引き金になることはない。

豪中銀議事録(追加利下げの可能性を示唆するも、AUD売りは見られず)
◎政策金利0.25%引き上げ1.0%に決定した。
◎引き続き労働市場の状況を注視し、経済の持続可能な成長とインフレ目標の達成を支援するため、「必要であれば再び利下げを行う用意がある」