2019/07/10

2019年7月10日(水)昨日9日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年7月10日(水)昨日9日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

パウエルFRB議長の議会証言を翌日に控え、今月のFOMCでは大幅な利下げ観測は後退し一部で9月の利下げ先送り予想も。今日もドルは全面高ながら証言の結果を見るまでは不透明感は強い。

7月31日のFOMCでは0.25%の利下げ観測が主流で、パウエル議長の議会証言で、その可能性や今後の見通しがどのように変化するのか? それを直前に控えて債券利回りは小動きながら、為替相場はドル買いの流れが続く。

米中通商協議は再開されるも進展は不透明。欧米通商協議は農産品を巡り意見の不一致を解決できるのか?

米株は終盤にかけ値を戻すもダウは-22.65(-0.08%)と小幅低下。米債利回りは小幅上昇し10年債は1.913%(前日1.89%)に。

GBPUSDは、第2四半期のGDPは第1四半期にブレグジットリスク前の在庫積み上げに上昇した反動にマイナス成長のリスクが強く、8月1日のBOE金融政策委員会で利下げ観測が強まり、一時1.2440まで下落し2017年4月来の安値を更新。一日を通じてアジア市場の1.2552を高値に欧米市場では一時1.2439まで下落し大枠1.2440~75のレンジで推移しボトム感は見られず。

USDJPYは、109円の大台を前に上げ止まるも、108.70台をボトムに予想外に高値圏に張り付いてパウエル議長の議会証言を迎えることになりそう。直近のCMEグループのフェドウオッチでは、7月31日のFOMCの利下げ期待は1週間前の25%→3%へと大幅に低下しており、米金利と連動性の高いUSDJPY相場は底堅く推移。一日を通じても108.68~96のレンジで、3日連騰中ながら、今日のパウエル議長の議会証言の結果待ち。

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21:15    CAD 6月 住宅着工件数=24.57万件(予想20.86万件 前回20.23→19.68万件)→ 予想を上回る

21:30    CAD 5月 住宅着建設許可=前月比-13.0%(予想-2.5% 前回14.7→16.0%)

23:00    USD 5月 JOLT労働調査(求人件数)=732.3万件(予想747.3万件 前回744.9→737.2万件)

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CMEグループのフェドウオッチ
◎金利先物市場が織り込む7月FOMCで0.5%利下げ確率は約3%と1週間前の25%から低下した。

米中通商協議を継続
◎ライトハイザーUSTR代表とムニューシン米財務長官は、中国の劉鶴副首相、鐘山商務相らと貿易問題を協議した。
→ 双方は今後も必要に応じて話し合いを継続するとしたが、協議の具体的な内容や今後の流れなど詳細には触れなかった。
→ 3人の関係筋によると、中国は早期の購入を確約したわけではないという。米中協議が再開しても、進展するかどうかは依然不明だ。
◎カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、米中が通商協議を続ける中でも、中国は米国からの農産品輸入を進めるとの見通し

欧米通商協議
◎カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、農産品を巡る欧米通商協議の行き詰まり打開に向け双方の当局者が議論している。農産品を巡り意見の不一致はあるが、欧米協議が進展する道はあるかとの問いに、「その方法はある。ただ詳述は避けたい」と回答

ファーウェイ問題
◎ロス米商務長官は、ファーウェイに国家安全保障上の脅威がない場合、ファーウェイへの販売を求める米企業にライセンスを発行する。ファーウェイは依然としてエンティティー・リストに載っている

ボスティック・アトランタ連銀総裁
◎FRBは景気を幾分過熱させるべきかどうか、リスクが伴うことから、そのリスクについて議論している
◎FRBは労働市場加熱のメリットとリスクについて討論している

レーンECB理事
◎ECBには必要に応じて行動を起こす用意があり、インフレ率の目標達成に向けた手段がある。
◎インフレ率は目標を下回り続けており、成長見通しにも下方リスクが存在している
◎マイナス金利を含む積極的な措置がインフレ率をECBの目標に押し上げるために最も確実な方法となる

GBPUSDは2017年4月来の安値を更新。
◎英第2四半期GDPは第1四半期にブレグジットリスク前の在庫積み上げに上昇した反動にマイナス成長のリスク

ウルスア・メキシコ財務相辞任
◎多くの経済問題を巡り意見の相違がある。十分な根拠もなく公共政策の決定がなされていることが一因
→ この発表を受けUSDMXNは18.90台→19.35台へと1%近く急伸しメキシコドルが下落。

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クドロー国家経済会議(NEC)委員長
◎トランプ米大統領は他の通貨が弱くなり過ぎていることを懸念
◎パウエルFRB議長を解任するつもりはない。

ドムブロフスキス欧州委員会副委員長
◎成長ペースは加盟国それぞれで異なるとし、「特に外部からのリスクが増大している」

世界最大の資産運用会社ブラックロック
◎第3四半期にかけ、万一に備えて現金比率を高め、ディフェンシブな投資姿勢をやや強める。
◎貿易・地政学的摩擦をグローバル経済および市場を動かす主因と捉える点が、当社の見通しの重要な変化だ。
◎米国株の投資判断を「オーバーウエート」に据え置いた。「妥当」なバリュエーションが理由という。欧州株は「中立」。新興国市場株と日本株については、中国の経済成長の影響を受けやすいとして、いずれも投資判断を引き下げた。

BOAメリル
◎FRBが7月は利下げを見送り、9月に25bp引き下げると予想。

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