2019/07/30

2019年7月30日(火)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年7月30日(火)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

為替相場はドル買いの流れは変わず。31日のFOMCは0.25%の利下げでほぼ間違いないと思われるも利下げ続投の有無や、0.5%の利下げや据え置きの可能性もゼロではなく、結果を注意深く見守る動きが続く。30~31日の米中通商協議の再開、8月1日~2日の日米貿易交渉の再開は、大きな進展は期待薄でサプライズのリスクだけは残る。

S&P500、Nasdaqは小幅安、ダウは小幅ながら何とかプラス圏を維持。WTIは57ドル台と小幅高、FRBとECBの金融緩和期待もあり、米10年債利回りは小幅安で、独、英、豪集、NZと他の主要国の利回り低下も止まらず。

EURUSDは欧州経済の低迷にECBは利下げ傾向を示し年内の利下げの可能性を意識、スペインの政局不安とブレグジットリスクは変わらず。その中で米国市場に入り、EURGBPの上昇がリードしEURUSDが下落から上昇へと変化し1.1140台と前日比でも上昇。

逆にGBPUSDはラーブ英外相、英首相報道官、欧州委員会報道官とブレグジット交渉で妥協する意思は見られず、合意なきEU離脱へ前進し下落は止まらず。アジア市場の高値1.2380台を高値に続落傾向は止まらず、前日比-1.2%台の1.2210台まで続落。EURGBPは+1.48%と大幅な上げとなった。

USDJPYも前日の高値108.83を上回ったが、107~109のレンジ相場の上限を意識した動きや、日米ハイレベル貿易交渉が8月1日から2日にワシントンで開催されることもあり、108.80~00の売り圧力は変わらず強い。また、GBPJPYの売り圧力も影響しているのか不明ながら108.90を高値に上げ止まる。

一方、AUDUSD、NZDUSD、USDCADは各国の債券利回りの低下やドル高傾向が続くも変動率は限定的で、AUDUSDは一日を通じて0.6895~17のレンジ、NZDUSDも0.6616~42のレンジ、USDCADは1.3149~83のレンジで大きな変化は見られず。

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 ポンペオ米国務長官
◎米朝首脳会談は計画されていない、実務者レベルの協議の「極めて近い将来」の再開を望む

トランプ大統領
◎FRBの小幅な利下げでは不十分。
→ 市場予想を超える利下げを決定するよう圧力を掛ける。

英首相報道官
◎ブレグジットの合意が変わらなければ、合意なき離脱の準備に焦点移す
◎ブレグジットの再交渉をせずとのEUの考え方が変化することを望む。

欧州委員会報道官
◎EUは合意なきブレグジットの用意がある。秩序あるブレグジットがベストな結果。

日米貿易交渉、
◎茂木経済再生相は、8月1、2日にワシントンで閣僚級協議を開催へ。
◎先行きのリスクは通商問題、中国経済などに留意

ラーブ英外相
◎政府が合意なきEU離脱の準備を加速させており、10月31日に合意の有無に関係なく離脱する準備が整うだろう。
◎EUのパートナーとの良いディールを望んでいるが、EUはこれまで非常に強情な姿勢をとってきた。合意なし離脱を回避するには、EUはブレグジットに対する強情な姿勢を改める必要がある

中国国家外為管理局(SAFE)
◎外貨準備の多様化を着実かつ慎重に進めていく方針。
◎外貨準備の構成が明らかにされ、2014年時点のドル建て資産の比率が58%と、1995年の79%から低下したが、2014年以降は国家機密とみなされ公開されず。

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