2019/07/23

2019年7月23日(火)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年7月23日(火)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

25日のECB理事会、31日のFOMC、24~26日の日米通商協議、直接協議の再開が見込まれる米中通商協議を前にした週明けの月曜日。為替相場の動きは鈍く、米株は小幅高で、WTIは56.09と伸び悩み、米債利回りは小幅な変動にとどまる。

為替相場はUSDCADが弱い経済指標と伸び悩む原油価格に前日比+0.4%台の変動率(1.3040→1.3120まで上昇)を除き、同意の乏しい動きへ。

前日比では、EURUSD-0.11%(1.1200~25のレンジ)と、ECB理事会を前にして狭いレンジにとどまるなど、AUDUSD-0.094%(0.7031~57)、USDJPY+0.20%(107.71~07、米国市場107.77~00)と小幅な変動にとどまる。

ECB理事会では政策金利の据え置きと次回の緩和を示唆する発言を期待、FOMCは0.25%の利下げを織り込み、日米通商協議は米国からどのような要求が突き付けられるのか? 米中通商協議は事前に中国は米国から農産物の購入を開始するなど前向きな動きも。

また、ブレグジットをめぐりGBPの弱さは目立ち、英国立経済社会研究所(NIESR)は、英国のリセッションの確率25%と予想するなど、10月31日の離脱期限を前にしてGBP売りのリスクは変わらず。

米中通商協議の再開や主要国の緩和傾向は、新興国通貨にプラス、リスク通貨にとってもプラスで、逆にリスク回避通貨にとってはマイナス要因に。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

トランプ大統領
◎FRBの利上げと引き締めは行き過ぎで早すぎた
◎他国が自国通貨を操作して資金を注入しているのは不公平だ
◎金融引き締めの継続がわが国の競争力を低下させている

トランプ大統領
◎イランに対して、しばらくは様子見姿勢

シェルトンFRB理事候補
◎31日のFOMCで大幅な利下げを実施すべき。
◎私なら0.5%の利下げに賛成している。

米政府と議会
◎2021年7月31日までの債務上限の引き上げと、2年間の歳出増加でかなり合意に近づいている

黒田日銀総裁
◎最近の世界経済を巡る不確実性の高まりや、国際金融市場の神経質な動きが、日本の経済・物価に与える影響を十分に注視していく必要がある
◎日銀による「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」政策の下で「経済は大きく改善している。
◎「物価が持続的に下落するという意味でのデフレではなくなっている」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

中国の国営新華社通信
◎双方は18日に電話で、「交渉の次のステップ」について話し合った。これは直接交渉が近いことを示唆している
◎貿易を巡る米中の交渉担当者らの直接協議が近く再開される見込みだ。
◎中国企業は米国の輸出業者に農産品の購入について問い合わせた。また、それらについて中国の課す報復関税の対象外とすることを申請した。
◎週末に中国側の前向きな意向を示す複数の動きがあった。
◎こうした動きは中国側の「善意」と、米国との約束を果たすコミットメントを示唆。

英国立経済社会研究所(NIESR)レポート
◎リセッションの確立は25%
◎英国のEU離脱の可能性が約40%であり経済成長に対するリスクは下方向に大きく傾いている。
◎2019年1.4→1.6、20年は1.2→1.1%との成長率予想を下方修正。
◎2020年にマイナス成長となる可能性は30%。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※