2019/07/06

2019年7月5日(金)欧州・米国市場序盤の動き

2019年7月5日(金)欧州・米国市場序盤の動き

米雇用統計は予想外に強く、米債利回りは急伸、米株は下落、米独立記念日の休日と週末の狭間で市場参加者は少ない中で、ドルは全面高。

失業率は上昇、非農業部門雇用者数は予想を上回るも、5月と4月は下方修正、平均時給の前月比は上方修正された前月より弱いが修正前と変わらず、前年比は予想を下回るも前回と変わらず。

一方、カナダの雇用統計は、失業率は上昇、新規雇用者数は予想を下回るも、フルタイム雇用者は増加し、パートタイム雇用者数は大幅減少。また、カナダのIvey購買部協会指数も弱い。

為替相場は米独立記念日の休日の翌日で金曜日でもあり、過剰に反応している可能性は否定できないが、市場は米雇用統計の前からすでにドル買いの流れが主要通貨で続き、米雇用統計を迎えた。結果は雇用者数は予想外に増加、ただし、過去2か月は下方修正され、平均時給の伸びは見られず。

直後の市場の反応はドル全面高で、USDJPYは108.00を上抜け108.60台まで急伸、108.80が大きなポイントに。EURUSDは1.1260台から1.1200台まで急落。1.1200の大台を維持できるか?GBPUSDは1.2550台から1.2480台まで急落、1.2500の大台と6月18日の1.2506を割り込む。AUDUSDは0.7010台から0.7000の大台を割り込み0.6950台まで下落。

USD 失業率=3.7%(予想3.6% 前回3.6%)、非農業部門雇用者数=22.4万人(予想16.0万人 5月7.5→7.2万人、4月22.4→21.6万人)、週平均労働時間=34.4(予想34.4 前回34.4)、平均時給=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.2→0.3%)、平均時給=前年比3.1%(予想3.2% 前回3.1%)、時間当賃金=予想 前回27.83ドル、労働参加率=62.9%(予想 前回62.8%)、製造業雇用者数=+1.7万人(予想0、前回0.3万人)、民間部門雇用者数=19.1万人(予想15.3万人 前回9.0 →8.3万人)

CAD 6月 失業率=5.5%(予想5.5% 前回5.4%)、新規雇用者数=-0.22万人(予想1万人 前回2.77万人)、フルタイム雇用者=2.41万人(予想1万人 前回2.77万人)、パートタイム雇用者数=-2.62万人(予想 前回0.00→3.36万人)、労働参加率=65.7%(予想 前回65.7%)→ 失業率は上昇、新規雇用者数は予想を下回るも、フルタイム雇用者は増加

CAD 6月 Ivey購買部協会指数=52.4(予想55.0 前回55.9)→ 予想と前回を下回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

GPIF
◎2018年度の運用利益は+2兆3795億円、3月末の資産額は159兆2154億円に増えた。

中国外務省報道官
◎中国は責任ある大国として通貨切り下げ競争には加わらない

ムーディーズ(4日)
中国の格付け「A1」を据え置いた。見通しは「安定的」。経済全体のレバレッジの高まりを抑制し、公的セクター支援や金融の安定維持のためのリソースを動員する財政・政策手段があると指摘。