2019/07/21

今週の主な材料(7月22~26日)

今週の主な材料(7月22~26日)

参議院選挙の結果、来週のFOMC、イラン情勢の悪化、米中通商協議の行方、イタリア政局不安。それと、25日のECB理事会・ドラギECB総裁発言、26日の米第2四半期GDPの速報値と今後の相場展開を左右する注目材料は多数。

7月31日のFOMCを前にして20日から情報発信を控えるブラックアウト期間に入り、先週のウィリアムズ氏、ブラード氏のようなハト派でお騒がせ発言はなくなります。今週の主な材料には該当しませんが、次週の最重要なFOMCを前にした思惑や米国発の経済指標に一喜一憂することは間違いなさそうです。

さて、今週ですが米国とイランを巡る緊張の高まりに一触即発の事態に陥るのでしょうか? それとも合意の糸口を見出すことができるのでしょうか? イランの英国船籍のタンカー拿捕や、米国がイラン無人偵察機を破壊する動きとなっても、為替相場は予想外に冷静であったことは驚きです。

米中通商協議は、両国のハイレベルの政府高官が、いつ、どこで、どのような話し合いをするのでしょうか? 7月28~29日のG20サミットからすでに3週間が過ぎ、トランプ大統領の腹の内は読めず進捗状況の遅さは気になります。

イタリアの連立政権「五つ星運動と同盟」の両党で、欧州委員長の支持をめぐる対立が止まず、今秋に解散・総選挙の可能性を指摘する声もあり気になります。

世界的な利下げ傾向にある中で、ECB理事会とドラギ総裁の記者会見を注目しています。今回のECB理事会では政策金利の据え置きが予想されるなか、直近ではECBスタッフが「物価目標の改訂に関して非公式に検討を開始」との報道や、欧州委員会の四半期経済予測では、ユーロ圏の成長とインフレ率予想を共に下方修正しています。何らかの緩和策や次回の会合で利下げを実施することを含む新たな動きを期待します。

米第2四半期GDPの速報値は、予想が前年比1.8%(前回3.1%)伸び悩み、逆にコアPCE・デフレーターは前年比予想2.0%(前回1.2%)拡大しています。これらの相反する動きの予想と、実際の数字はどうなるのでしょうか? 31日のFOMCに向けて試金石になりそうです。

詳しい予定は別表をご参照ください

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