2018/01/10

2018年1月10日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年1月10日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

昨日の日銀と中国人民銀行の余波が残り、USDJPYとNZDUSDを除きドル高傾向は続き、円はまたしても全面高。

日経平均株価は鳥インフルエンザが材料となったかは不明ながら23,788.20-61.79(-0.26%)と取引開始直後を高値に小幅低下。オーストラリア株は弱い反面、中国株は堅調に推移。

ドル買いの材料となっている米金利は、米10年債利回りは2.566%(+0.011)と上昇、2年債は1.973%-0.004と2.0%の壁をクリアできずにいる。原油価格(WTI)は63.47ドルと2014年12月来の高値を記録。

為替市場は、日銀の意図的な決定なのか不明ながら、昨日の超長期の買い入れオペを減額の影響による円買いの流れが円ショートカバーに火をつけ円買いが継続中。

また、中国人民銀行は人民元の中心レート設定で「反循環的要因」を停止。中心レート設定方式の1構成要素の利用を停止したことで、ドル安にブレーキをかける動きに、ドル買いが強まっている可能性もある。

USDJPYは、早朝の112.78を高値に、前日の安値112.37を割り込み112.17まで下落し、112.36を戻り高値に112.10台で推移。引き続き円はクロスでも全面高でUSDJPYの主要な売り要因と考えられ、ボトム感は感じられない。

EURUSDは、アジア市場序盤の1.1928から一時1.1949まで上昇するも、1.1950超の売りは強く1.1920台まで下落。結局は1.1920~50の狭いレンジで、強いユーロ圏発の経済指標が続く中で1.1900を割り込むことができるか注目。

USDCADは、カナダ中銀の利上げ期待をバックにしたドル売りも一巡し、1.23~1.25、または、1.23~1.26のレンジに入っているように思えてならない。直近のカナダドルロングの巻き戻しに対して、資源価格・原油高のフォローと拮抗中。

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CNY 12月 消費者物価指数=前年比1.8%(予想1.9% 前回1.7%)→ 前回を上回るも予想に届かず

CNY 12月 生産者物価指数=前年比4.9%(予想4.8% 前回5.8%)→ 前回を下回るも予想を若干上回る

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農林水産省=香川県の農場で鳥インフルエンザが疑われる事例を確認。

英国のハモンド財務相とデービスEU離脱担当相=英国がEUから離脱した後の「移行期間」中も同国のEU市場へのアクセス権が維持されるべき。EUを離脱する英国がEU加盟のあらゆる恩恵を受け続けることはできないとするドイツ政府の立場を英政府は理解している。英国がEUを離脱した後の欧州銀行業界の協力促進で合意することは、業界の安定維持に不可欠だとも述べた。

中国人民銀行(9日)=元相場を支えるツールと広く解釈されてきた中心レート設定方式の1構成要素の利用を停止したことで、ドル安にブレーキをかける動きへ。