2018/01/25

2018年1月25日(木曜)昨日24日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年1月25日(木曜)昨日24日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

ムニューシン米財務長官のドル安歓迎発言と、トランプ大統領の保護主義的政策の懸念にドルは続落。原油高は止まらず、欧米債利回りは急伸、欧州株は弱く米株は強弱混在。

さらに、強い英雇用統計にGBPUSDは1.42台とブレグジット後の最高値を続伸中で、25日のECB理事会で政策変更の期待はないが、早い時期に「ガイダンスを見直す可能性」と「9月以降の量的緩和停止」の可能性にEURUSDは1.24台と約3年ぶりの高値へ。

ドル売り材料や資源価格・原油高や株高にリスク選好が続きAUDUSD+NZDUSD+USDCADでもドル売りが続き、USDJPYは黒田日銀総裁の緩和継続発言の有効性は否定され円クロスの巻き戻しもあり、110円を割り込み一時108.97まで続落し、ドルは全面安。

GBPUSDは1.5%近く上昇へ。長期的なGBPショートの巻き戻しが続き、ブレグジット後の高値を更新中で、アジア市場の1.4000をボトムに前日の高値1.4027を超え、強い英雇用統計に1.4100をクリアし上昇。さらにムニューシン米財務長官のドル安容認発言もあり米国市では1.4240台まで急伸。

USDJPYは前日の黒田日銀総裁から継続発言などの円高抑制発言も有効性は見られず、-1%近く下落(円高)。アジア市場の110.34を高値に、円売りを強めていた円クロスの売りも変化し、110円の大台を割り込み大きな買いも見られず。逆にション絡みや投機的な売りが強まり、ムニューシン米財務長官のドル安容認発言も加わり108.97まで一時続落。

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米株は軟調、ダウは+41.31(+0.16%)と上下変動しながらも高値圏で推移、Nasdaqと、S&P500は下落。欧州株は弱く、STOXXEurope600は-2.02(-0.50%)、FTSE100-88.40(-1.14%)、独DAX-144.86(-1.07%)と下落。

米債利回りは米5年債入札の結果を受け上昇、10年債は2.646%+0.031、2年債も2.08%+0.02。独10年債はECB理事会を前に0.588%+0.087へ上昇、英10年債は1.409%+0.055へ上昇。

原油価格(WTI)は65.94+1.47(+2.31%)と上昇。CRB Indexは199.509+2.57(+1.3%)へ上昇。

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18:00    EUR 1月 総合PMI・速報値=58.6(予想57.9 前回58.1)、製造業PMI・速報値=59.6(予想60.3 前回60.6)、サービス業PMI・速報値=57.6(予想56.4 前回56.6)→ 予想と前回を上回る

18:30    GBP 12月 雇用統計: 失業率=2.4%(予想2.3% 前回2.3%)、失業保険申請件数=前月比8,600件(予想5,400件 前回5,400→12,200件)、雇用者変化(9-11月)=10.2 万人(予想-1万人 前回-5.6万人)、ILO失業率(9-11月)= 4.3%(予想4.3% 前回4.3%)、英ボーナスを含む平均賃金(9-11月) =2.5%(予想2.5% 前回2.5%)、英除くボーナス平均賃金(9-11月)=2.4%(予想2.3% 前回2.3%)→ 失業率は4.3%で前回・予想と変わらず40年ぶりの低水準を維持、失業保険申請件数は増加し前月分も上方修正され悪化も申請条件の変更が影響している可能性もある。ボーナスを除く平均賃金は前年比2.4%と2016年12月来の高水準、雇用者数変化は10.2万人と上昇、就業者数は3220万人で過去最高、GBPの買いの流れが続く。

23:00    USD 11月 住宅価格指数=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.5→0.6%)→ 前回が上方修正されるも予想通り

23:45    USD 1月 総合PMI・速報値=53.8(予想53.5 前回54.1)、製造業PMI・速報値=55.5(予想55.0 前回55.1)、サービス業PMI・速報値=53.3(予想54.4 前回53.7)→ 総合は予想を上回るも前回からは低下し、サービス業は2017年4月来の低水準

0:30    USD 週間原油在庫=前週比-107.1万バレル(予想-160 前回-686.1万バレル)

0:00    USD 中古住宅販売件数=予想557万件(前回570万件 前回→578万件)、前月比-3.6%(前回5.1%)→ 予想と前回を下回り、在庫は過去最低水準

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ムニューシン米財務長官(ダボス世界経済フォーラム)=弱いドルは米国にとって良いことと発言し、ドルの下落歓迎。

トランプ米大統領(23日)=洗濯機と太陽光パネルに輸入関税をかける大統領令に署名。→ 緊急輸入制限(セーフガード)発動に踏み切った米政権の保護主義的姿勢に対する警戒感が強まる。

今日25日のECB理事会=早い時期に「ガイダンスを見直す可能性」と「9月以降の量的緩和停止」の可能性はあるも、今日の理事会で変更をする可能性は低い。→ EURUSDは1.24台と2014年12月以来の高値へ上昇中で、ドラギECB総裁は早期利上げ期待とEUR高をどのように判断するのか?

ドラギECB総裁=ECBの資産買い入れがユーロ相場に与える影響について、為替の変動は単に副作用であって、目的ではない。

米5年債入札、最高落札利回りは2.434%で、2010年4月以来の高水準。、応札倍率2.48倍(前回2.36倍)

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