2018/01/18

2018年1月18日(木曜)昨日17日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年1月18日(木曜)昨日17日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

ポンド買いがリードするドル売りでGBPJPYは一時154円台へ。米株大幅上昇+資源価格・原油価格の上昇に、リスク選好に資源関連通貨のAUD+NZDでドル売りへが続く。

EUR+JPYは強さを維持できず他通貨で下落。カナダ中銀は期待通り利上げを決定、発表直前・直後の1.2364~1.2531の上下変動後はカナダドル高傾向を維持。

USDJPYは、終盤にかけてクロスで全面安+前日来の高値110.98を超え、111円超えのストップを巻き込み、111.20台へ上昇。アジア市場の早朝110.19をボトムに100ポイント上昇へ。

EURUSDは、中銀関係者のEUR高を懸念する発言に一時1.22を割り込むも続かず。ドル高の流れに米国市場では1.2288まで上昇するも続かず。早朝の1.2323を高値にするも、一日を通じては3日間連続で.2190~1.2320台のレンジで上下。コアは1.22~1.23のレンジへ。

GBPUSDは、12日にスペイン・オランダがソフトBREXITを求めることで合意、ブレグジットリスクの減少なのかは不明ながら1.3540台から上昇傾向が続く。ロンドンフィキシング後から予想外に強、欧州市場の1.3759をボトムに米国市場では一時1.3940台へと上昇、終盤にかけては1.3840台まで値を下げる。大枠で180ポイント上げて100ポイント下げ、上昇傾向を維持し、GBPはクロスでも全面高。

米債券利回りは上昇、米10年債利回りは2.573%(+0.035)、2年債も2.040%(+0.021)。独10年債は0.497%(-0.003)と低下、英10年債は1.311%(+0.007)と上昇。

米株は大幅上昇、ダウは26115.6+322.79(+1.25%)、NasdaqとS&P500も上昇。欧州株は弱く、StoxxEurope600は397.97-0.38(-0.10%)、FTSE100は-30.50(-0.39%)、独DAXは-62.37(-0.47%)と低下。

原油価格(WTI)は63.93+0.20(+0.31%)と強く、CRBIndexは196.40+1.30(+0.67%)と上昇。

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カナダ中銀声明=政策金利を1.0→1.25%に引き上げを決定、過去7か月で3度目の利上げへ。カナダ経済は潜在的な活動に近く、インフレ率は2%の目標値に近い。今後の追加利上げの余地を示すも、NAFTA再交渉が最大のリスク要因で、今後の利上げペースには慎重。

→ トランプ政権はNAFTA離脱を示唆しており、この結果によっては2019年末の投資が2%減少、米法人税減税で米国投資が拡大しカナダへの投資は-0.5%と予測。不動産価格の下落も懸念。

カナダ中銀声明=GDP予想は、17年3.0%。18年は2.2%、19年は1.6%。18年の個人消費や住宅市場の見通し上方修正、19年までのインフレ見通しは2.0%近辺。雇用の伸びを反映し消費と住宅投資は予想を上回り、企業投資は堅調に増加し、投資意欲は増加傾向にある。

カナダ中銀声明=インフレ率は2%に近く、インフレの中核的指標は鈍化し経済の緩みは縮小。世銀は暫定的な要因(ガソリンおよび電気価格を含む)が回復するにつれて、CPIインフレが数カ月前に変動すると予想、インフレ率は目標値の2%近くにとどまると予想。

ポロズ・カナダ中銀総裁=経済は非常に健全。NAFTAのリスクは大きな不透明要因。どの程度の期間、刺激策が必要からは明確にできない。生産性は拡大し賃上げの余地があることを示唆。輸出は予想通り増加傾向にある。


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エバンズ・シカゴ連銀総裁=米国の減税による赤字拡大は、長期的に持続不可能。今年失業率が4%を下回っても驚かないだろう。インフレがFRBの2%の目標に達する前に、心配な経済サイクルが終わるかもしれない。

カプラン・ダラス連銀総裁=今年3回の利上げを予想。今年のGDPは2.5~2.75%を予想。


米地区連銀経済報告(ベージュブック)=米経済とインフレ率が2017年11月終盤から年末にかけで、控えめから緩やかなペースで拡大。

マコネル上院院内総務(共和党)=連邦政府機関の閉鎖を回避するため、議会は週内に短期のつなぎ予算を再度可決する必要がある。

マコネル上院院内総務(共和党)=現時点で、国防予算や移民法を巡る長期的な予算措置で大きな合意にこぎ着ける用意が整っていないことは明白で、議会は政府機関の閉鎖を回避することが必要。


コンスタンシオECB副総裁=ファンダメンタルズを反映しない急激な動きを懸念。フォワードガイダンス変更はすぐではない。非常に緩和的な金融政策が長期間続く可能性を排除しない。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=最近のEURUSDの上昇は有益でない、ユーロ相場は注視すべき。