2018/01/31

2018年1月31日(水曜)昨日30日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年1月31日(水曜)昨日30日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

日本時間31日11:00時過ぎからの米一般教書演説を控えた米国市場は、米株は1%近くの下落、米金利は上昇、為替相場はアジア市場でドル買い→欧州市場でドル売り→米国市場では強い米CB消費者信頼感指数と、「長期的な米国の利益にかなう強いドルを支持」とムニューシン米財務長官発言にドル買いと上下変動しながら、前日比とあまり変わらず。ただ、カーニーBOE総裁のタカ派発言なのかGBPUSDは+0.5%近く上昇、リスク回避なのかUSDCHFは-0.3%近くの下落が目立つ。

米株は大幅下落、ダウは-300ドル超(-1.0%超)下落、NasdaqとS&P500も下落。欧州株も弱くSTOXXEurope600も-3.68(-0.92%)と大幅下落で、英FTSE100-83.55(-1.09%)、独DAX-126.77(-0.95%)と共に1%近い下落へ。

米金利は続伸、米10年債利回りは、2.725%+0.028と一時2.737%まで上昇、2年債は逆に2.116%-0.008と伸び悩み前日とほぼ同水準で推移。原油価格(WTI)は原油在庫の減少記録が途切れに利益確定の売りに64.38-1.18(-1.80%)と低下。CRB Indexも-1.4(-0.70%)低下へ。

GBPUSDは、カーニーBOE総裁の「賃金の伸びがインフレを上回り始めると予想」などとのタカ派発言もあり、英政府のブレグジットの影響を分析した秘密文の話を気にしながらも、GBPは上昇傾向を維持。欧州市場の1.3980をボトムに1.41台を超え買いが加速し終盤にかけては1.4160台へ上昇。

EURUSDは、予想を上回るユーロ圏GDPや、クノット・オランダ中銀総裁の再度のタカ派発言にも盛り込み済みなのか、独CPIが予想と前回を下回り弱く、欧州債券利回りは低下、EURGBPの買いもありEURUSDの上値は重い。欧州市場の1.2337をボトムに一時1.2450台まで上昇するも、強い米CB消費者信頼感指数と、ムニューシン米財務長官発言に1.2380台まで値を下げて推移。

USDJPYは、アジア市場の109.20台を高値に欧米市場では一時108.40台まで下落するも、強い米CB消費者信頼感指数と米財務長官の発言に108.90台まで上昇、108.80台で推移。

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EUR 1月 景況感指数・確報値:経済信頼感=114.7(予想116.2 前回116.0→115.3)、工業信頼感=8.8(予想8.9  前回9.1→8.8)、サービス業信頼感=16.7(予想18.5 前回18.4→18.0)、ビジネス景況感指数=1.54(予想1.67 前回1.66→1.60)→ 予想を下回る

EUR 1月 消費者信頼感指数・確報値=1.3(予想1.3 前回1.3)

EUR 第4四半期GDP・速報値=前期比0.6%%(予想0.6% 前回0.6→0.7%)、前年比2.7%(予想2.7% 前回2.6→2.8%)→ 前回が上方修正され、2017年通年は2.5%と10年ぶりの高成長、予想通りの結果となる

GER 1月 消費者物価指数・速報値=前月比-0.7%(予想-0.6% 前回0.6%)、前年比1.6%(予想1.7% 前回1.7%)、HICP前月比-1.0%(予想-0.7% 前回0.8%)、HICP前年比1.4%(予想1.6% 前回1.6%)→ 予想を下回りEUR売りが強まる。

USD 11月 S&P/ケースシラー住宅価格指数=前年比6.4%(予想6.4% 前回6.38→6.3%)
USD 1月 CB消費者信頼感指数=125.4(予想123.0 前回122.1→123.1)→ 予想と前回を上回りドル買い戻しが強まる

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バイトマン独連銀総裁=米政権の洗濯機と太陽光パネルに緊急輸入制限(セーフガード)の発動は敗者のみを生み出す通商紛争のリスクをはらむ。

カーニーBOE総裁(上院議員へ)=国内景気が金融危機を乗り越える兆しのなか、賃金の伸びが間もなくインフレを上回り始めると予想。中銀はインフレ抑制に焦点を戻しつつある。

カーニーBOE総裁(上院議員へ)=労働市場は引き続き引き締まり、緩やかな賃金の上昇を反映、年内に実質賃金が再び伸びる可能性がある。インフレに焦点を置くより従来型の金融政策に移行することが重要。

クノット・オランダ中銀総裁=ユーロ圏のインフレ率はECBの目標に近づきつつあるため、ECBは9月以降に資産買い入れプログラムを終了させるべき(30日に続き再度発言)。段階的な縮小期間の設定は容認可能。

クノット・オランダ中銀総裁=現在の景気拡大のペースを踏まえると、ユーロ圏のインフレ率は中期的の2%をやや下回る水準に達すると確信。物価安定はリスクにさらされておらず、政策の正常化は正当化される。

米ゴールドマン・サックス・グループ=今後数カ月に世界の株式相場が10ー20%下落する兆候がある。世界的な株式相場調整を予想するも、買いの好機。本格的な弱気相場入りのリスク小さい-調整長期化見込まず。

英政府のブレグジットの影響を分析した秘密文書=1.EUとの通商協議が決裂した場合は大打撃、2.ハード・ブレクジットなら向こう15年で最大8%成長は縮小、3.ソフト・ブレクジットなら2%成長を押し下げへ。

ムニューシン米財務長官=長期的な米国の利益にかなう強いドルを支持。介入のない自由な為替市場を支持。