2018/01/06

2018年1月6日(土曜)昨日5日、海外市場の動き

2018年1月6日(土曜)昨日5日、海外市場の動き

2018年第1週は、世界的な株高とドル安で終了。週末金曜日の海外市場は、期待通り米&カナダの雇用統計で為替相場は変動。

米非農業部門雇用者数が予想外に低下しドル売りへと動くも、平均時給の前年比は予想・前回と変わらず、強い米ISM非製造業景気指数や米製造業新規受注に、週末のドルショートの巻き戻しもあり、ドル売りの流れも続かず。カナダ失業率は低下し雇用者数は予想外に増加にCAD急騰。


米株は続伸し高値を更新、ダウ+220.74(+0.88%)、Nasdaq+58.64(+0.83%)、S&P500+19.16(+0.70%)。欧州株も強くStoxx Europe 600+3.67(+0.93%)と週間ベースでは9か月ぶりの大幅高で、英FTSE&独DAXも上昇へ。

米10年債利回りは米雇用統計後の2.432%をボトムに一時2.482%まで上昇し、2.477%(+0.024)で終了。2年債も2.0%の壁は超えられず1.956%(+0.004)と前日比で上昇。独&英10年債も上昇傾向を維持。

原油価格は61.55-0.46(-0.74%)と低下、CRBIndexも-1.922(-0.98%)と弱い。

USDJPYは、+0.3%近辺と円売り傾向は変わらず。アジア市場の112.70台をボトムに、日経平均続伸に前日の高値112.86を超え一時113.30まで上昇。米雇用統計を受けて一時113円台まで値を下げるも、強い非製造業景気指数や米製造業新規受注に、113円を割り込むことはできず、CADJPYを筆頭にクロスを含めて円は全面安の状態が続き、大枠1113.10~30のレンジから終盤には113.00台へ。

USDCADは、-0.6%近く下落、CADJPY+0.9%近くへ上昇しカナダドル高へ。カナダ失業率は低下し雇用者数は予想外に増加に1.25→1.2355まで急落、CADJPY90.60→91.58まで上昇。カナダIveyPMIは予想外に弱く強い非製造業景気指数や米製造業新規受注や原油価格の軟化もあり、CADドル買いも一服し1.2410近辺で終了。

AUDUSDは、前日とほぼ同水準。早朝の豪貿易収支が-6.28億豪ドルと、前月比も赤字へ下方修正と今月も予想外の赤字に、早朝の0.7860台を高値に欧州市場は0.7830台へ値を下げるも、下げ幅は限定的。欧州市場は0.7830台~50台の推移から、米雇用統計を受け0.7860台を回復、0.7850割れの買いは強く、強い米経済指標にもAUD買いが止まらず終盤にかけては0.7875まで上昇し0.7860台で終了。

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USD 12月 雇用統計: 失業率=4.1%(予想4.1% 前回4.1%)、非農業部門雇用者数=14.8万人(予想18.9 11月22.8→25.2万人、10月24.4→21.1万人)→3か月平均20.4万人、労働参加率=62.7%(予想62.7% 前回62.7%)、平均時給=26.63(予想 前回26.55ドル)、平均時給=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.2%)、平均時給=前年比2.5%(予想2.5% 前回2.5%)、平均週間労働時間=34.5(予想34.5 前回34.5)→ 非農業部門雇用者数は予想を下回り、平均時給は予想と変わらず、直後はドル売りが強まるも続かず。

CAD 12月 雇用統計: 失業率=5.7%(予想6.0% 前回5.9%)、雇用者数=前月比7.86万人(予想1万人 前回7.95万人)、正規雇用者=23,700人(予想 前回29,600人)、パートタイム雇用者=54,900人(予想 前回49,900人)、労働参加率=65.8(予想 前回65.7)→ 失業率は予想外に改善し、雇用者数は予想外に増加し、直後からCAD急騰。

CAD 11月 国際商品貿易=-25.4億カナダドル(予想-11.3億カナダドル 前回-14.7→-15.5億カナダドル)

USD 11月 貿易収支=-505億ドル(予想-499 前回-487→-489億ドル)→ 赤字額は予想を上回る

USD 12月 ISM非製造業景気指数=55.9(予想57.6 前回57.4)→ 予想と前回を下回る

USD 11月 製造業新規受注=前月比1.3%(予想1.1% 前回-0.1→0.4%)→ 予想と前回を上回る

USD 11月 耐久財受注・確報値=前月比1.3%(予想 前回1.3%)、除輸送機器=前月比-0.1%(予想 前回-0.1%)→ 速報値と変わらず

USD 12月 Ivey購買部担当者景況感指数=60.4(予想 前回63.0)→ 前回から悪化へ

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CMEのFedWatchでは、1月31日のFOMCは現行の政策金利1.25~1.50%の据え置く可能性の予測は98.5%と前日99.0%とほぼ変わらず。

アトランタ連銀のGDPNowは、米2017年第4四半期GDP予測値3.1(1/4)→2.7%へ下方修正。

NY連銀のNowcastingは、米2017年第4四半期GDP予測値3.87(12/29)→3.97%へ上方修正。

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欧州株は続伸し、EuropaStoxx600は週間ベースでは9か月ぶりの大幅高。

ギリシャ10年債利回り3.77%と2006年2月以来の低下=ギリシャは今年8月にも金融支援を脱却できる可能性が見えてきたことで、国債利回りは12年ぶりの水準まで低下を記録。ドイツ10年債も一時0.42%と一週間ぶりの低水準。

2012年のFOMC議事録(トランスクリプト)=2012年9月の会合で、QE3の実施を発表。住宅ローン担保証券(MBS)を月額400億ドル買い入れ、インフレが抑制されている限り、労働市場の見通しが大幅に改善するまで資産買い入れを継続する方針を表明したが、パウエル次期議長は「意欲的というわけではないが、(同決定を)支持すると現在のFRBの軌道には幾分違和感を覚えている」と語った。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=低インフレが続く中、今年は2回の利上げが適切と、昨年の3回支持から2回へとハト派発言へ。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=米経済が今年2.5%を幾分下回るペースで拡大し、インフレ率は2019年に2%を上抜けた後、2020年には2%の水準に落ち着くとの見通しを示した。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=「低インフレが続くことになれば、重大な問題を引き起こす可能性がある」とし、インフレ率を健全な水準に回帰させることが一段と困難となることにもなりかねない。

メスター・クリーブランド連銀総裁=インフレ目標の変更は検討の価値あり。向こう数年でインフレは2%を上回る。

ドイツ公共放送ARDの世論調査(4日)=メルケル首相の続投を53%が支持したが、首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)とSPDによる大連立復活への支持は45%にとどまった。大連立は「悪い」との回答も昨年12月初旬の時点から2ポイント上昇。


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