2018/01/03

2018年1月3日、昨日2日 海外市場の動き

2018年1月3日、昨日2日 海外市場の動き

2018年、新年の幕開けは、ドル安進行+株高+債券利回り上昇。

為替市場は、昨年のクリスマス前後から続くドル売りの流れを継続し、債券と株式市場との連動性も薄く、主要通貨と新興国通貨に対してもドル売りの流れは止まらず。

GBPUSDは2年半ぶりのポンド高、EURUSDは3年ぶりのユーロ高水準で、台湾ドル高で4年ぶり、シンガポールドル高で1年半ぶりの高水準。AUDUSDも0.78台を維持、NZDUSDはやや伸びも0.71台を維持、USDCADは1.2510台と、2017年10月下旬のドル安水準へ。ただし、USDJPYは蚊帳の外。

米株は上昇、ダウ+104.79(+0.42%)、NasdaqとS&P500 も上昇。欧州株は弱くStoxxEurope600は-0.83(-0.21%)と弱く、英FTSEや独DAXも低下へ。

米10年債利回りは上昇、2.459%(+0.049)、2年債も1.919%(+0.032)と上昇。独10年債は0.469%(0.039)、英10年債も1.287%(+0.096)へと上昇。

原油価格(WTI)は60.38(-0.04)と、一時60.74まで上昇するも、前日とほぼ同水準で推移。資源価格は上昇傾向が続き、CRBIndexは+0.851(+0.44%)と上昇し、資源関連通貨をバックアップ。

GBPUSDは一時1.3600台へ。投機的な動きに加えポンドの潜在的ショートの買い戻しを巻き込む動きへ。終値は1.3590と9月15日の終値1.3583を上回り、2016年6月23日の英国のEU離脱選択(ブレグジット)以降の最高値を更新へ(日中高値ベースは9月20日の1.3657)。

EURUSDは強いユーロ圏経済指標とノボトニー&クーレ氏のタカ派は発言もあり、投機的な動きも加わり一時1.2080台へ上昇後、利食いの売りに1.2020台までねを下げる。終値は1.2058で2015年1月2日の1.1999を上回り、3年ぶりのユーロ高水準へ(日中高値ベースは9月8日の1.2092)。

USDJPYはいつもながら感心は薄く蚊帳の外。112.05~80のレンジと参加者の少ない中で、75pipsの変動幅は大きく円高で推移。しかし、全体的に主要通貨でドル売りの流れに引っ張られているだけで主体性に乏しく、円クロスではNZDJPYを除き円安傾向が続く。

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CNY    10:45    CNY 12月 財新製造業PMI=51.7(予想50.7 前回50.8)→ 予想を上回り、4か月ぶりの高水準

FRN    17:50    FRN 12月 製造業PMI・確報値=58.8(予想59.3 前回59.3)→ 予想と前回を下回るも、月次では非常に強い数字を維持

GER    17:55    GER 12月 製造業PMI・確報値=63.3(予想63.3 前回63.3)→ 予想・前回と変わらず
EUR    18:00    EUR 12月 製造業PMI・確報値=60.6(予想60.6 前回60.6)→ 予想・前回と変わらずながら、月次では1997年6月の統計開始以来の高水準

GBP    18:30    GBP 12月 製造業PMI=56.3(予想57.9 前回58.2)→ 予想を下回る

CAD    21:00    CAD 11月 景気先行指数=前月比0.5%(予想 前回0.4→0.3%)

USD    23:45    USD 12月 製造業PMI・確報値=55.1(予想55.0 前回55.0)→ 予想を若干上回り、月次では2015年3月以来の高水準

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ノボトニー・オーストリア中銀総裁(南ドイツ新聞
=インフレ率が今後数年間、2%のECB目標近くになお届かない見通しでも、柔軟に対応することが望ましい。水準をあまり独断的にとらえるべきでない。

クーレECB専務理事(中国の財新グローバル誌)=9月に期限を迎える債券買い入れプログラムを延長しない、合理的な可能性がある。→ ECBが緩和策を終了する可能性が意識され、独10年債は0.46%と10月下旬以来の高水準へ。

北朝鮮=ヘイリー米国連大使は北朝鮮が新たなミサイル発射を準備している可能性があり、一段と厳しい対応が求められる。