2018/01/25

2018年1月25日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年1月25日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

前日のドル売りの流れを強めた、ムニューシン米財務長官のドル安を歓迎する発言は、ロス商務長官の否定発言や、米インフラ投資規模1.7兆ドルに拡大との動きにも、止まらず。保護主義的な通商政策や、対米外国投資に関する規制強化の動きも、ドルにとっては懸念材料。

これからの注目材料は、ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見、それと、財務長官の新たな発言の有無で非常に重要。日経平均株価は-271.29と12月6日の-445.34に次ぐ久々の大幅下落で二日続落。米債利回りはやや軟化するも、肝心の原油価格(WTI)は66ドル台へ上昇。

ECB理事会では、金融政策の据え置きがほぼ間違いないと思われるが、ガイダンスに関して、そして、ドラギECB総裁の記者会見で直近のEUR高に関してどのような発言をするのか気になる(当然記者から質問がでると思いますが)。また、ムニューシン米財務長官ドル安要因を確認するのか、それとも反応が大きすぎたことによるブレーキを踏む発言となるのか?(いずれに肯定すればドル売りが加速しそうですが、それはないでしょう!?) その可能性も気になる。

日経平均株価は-271.29(-113%)と円高圧力もあり利食い先行に下落、米10年債利回りは2.632%(-0.017)、2年債も2.072%(-0.008)と弱い。原油価格(WTI)は66.22+0.61(+0.94)と上昇傾向は止まらず。

為替相場は、ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見を前にして、短期的に上昇しているEUR高への警戒感は強く伸び悩み気味。早朝の1.2385をボトムに一時1.2459まで上昇するも、オープンの水準近く1.2400近辺で推移。

NZDUSDは、午前6時45分発表のNZ・CPIが弱く、0.7436→0.7325まで急落。0.7392まで値を戻すも戻り売り圧力が続く。予想を下まわるCPIの内訳をみると、ガソリン価格の高騰(+6.1%)、国際航空運賃(+11%)の増加に反して、食料価格の下落(野菜価格-19%)により小売物価が通常より下げっていた。これをどう読むか!!

USDJPYは、109.50の壁ができ戻り売りの流れが続く。109.47を高値に一時108.73まで下落、108.50のポイントを意識しての動きながら、109.20、109.50と短期的な動きと思われるも売り圧力が強い。

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NZD 第4四半期 消費者物価指数=前期比0.1%(予想0.4% 前回0.5%)、前年比1.6%(予想1.9% 前回1.9%)→ 予想を大幅に下回わりNZDUSDは急落。

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ホワイトハウスの声明=対米外国投資に関する規制を強化する議会超党派の法案を支持。

ホワイトハウス=2月12日に2019年度予算教書を公表。

トランプ大統領=今後10年間のインフラ投資規模を、今までの1.0→1.7兆ドルへ引き上げる可能性も。

英住宅建築協会(NHBC)=新規住宅登録件数、2017年は10年ぶりの高水準。

原油先物は14年12月以来の高値

ラガルドIMF専務理事(ダボス会議で通信社インタビュー)=米国の税制改革についてはドル高を誘うとしている。ムニューシン財務長官発言については、より詳しく説明するべき。ドイツの経常黒字について行き過ぎ。ブレグジット問題への警戒。

マレーシア中銀=政策金利を0.25%引き上げ、3.0→3.25%へ決定。

予想外に弱いNZのCPIにNZD売りが強まる。