2018/01/25

2018年1月25日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年1月25日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

ムニューシン発言に揺れた為替相場は、ドラギ発言でEURが急伸しドル売りリード。

ECB理事会は予想通り金融政策の据え置きを決定、ドラギ総裁は直近のEUR高が不透明性を高めると釘を打つも、経済指標は成長が堅調で、インフレは中期的に上昇すると発言し、EURUSDは1.25の大台を達成し一時1.2540台まで上昇。

注目のムニューシン米財務長官は「弱いドルは米貿易収支にとって短期的に有利だが、長期的には堅調な通貨と確信。長期的にはドルの水準は米経済の強さを反映。短期的なドルの動きは懸念せず」とやんわり前日の「ドルの下落を歓迎」との自らの発言でドル全面安となった動きをけん制するも大きな影響は見られず。

ハモンド英財務相は「2016年のブレグジット直後の衝撃から経済が持ち直すに伴い、英国のインフレ率はピークを打ち、ポンドは上昇している」と、楽観的な発言に、GBPUSDも底堅く推移。

米株は上昇、ダウは100ドル超の上昇で、NasdaqとS&P500 も続伸。欧州株は小幅安で、STOXXEurope600は-0.51(-0.13%)、英FTSE100 は小幅高で、独DAX-0.21%と小幅安。

米10年債利回りは、2.659%と上昇、2年債も2.092%と上昇。独、英10年債も上昇傾向が続く。原油価格(WTI)は66.20と上昇。

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デービス欧州連合(EU)離脱担当相が26日に、EU離脱後の移行期間を巡る政府の方針を明らかにする

カーニーBOE総裁(ダボス)=2016年の国民投票の結果、英経済は毎年約100億ポンドを失っている

ハモンド英財務相(ダボス)=2016年のブレグジット直後の衝撃から経済が持ち直すに伴い、英国のインフレ率はピークを打ち、ポンドは上昇している。

ハモンド英財務相(ダボス)=インフレはピークを打ったようだ。今後は鈍化に向かうだろう、

ハモンド英財務相(ダボス)=ここ数日でポンドはかなり急速に上昇したが、ユーロに対しては比較的安定しているため、現在の為替水準には非常に満足している。

ムニューシン米財務長官(ダボス)=弱いドルは米貿易収支にとって短期的に有利だが、長期的には堅調な通貨と確信。長期的にはドルの水準は米経済の強さを反映。短期的なドルの動きは懸念せず。

ムニューシン米財務長官(ダボス)=現在のドル水準は私の懸念要因ではない。ドルについて私は首尾一貫していると考える。これまでの財務長官もドルについて発言した。私がこれまで言ってきたのは、第一に通貨の自由な取引を支持しているということだ

ムニューシン米財務長官(ダボス)=米中は貿易赤字の削減で一致している。

ドラギECB総裁=直近のユーロ相場の上昇はユーロ圏のインフレ見通しや、ECBの政策担当者にとり先行き不透明感の根源となる。

ドラギECB総裁=為替相場のこのところのボラティリティーは先行き不透明感の根源で、物価安定の中期見通しに影響が及ぶ可能性を巡り注視する必要がある。

ドラギECB総裁=経済指標は成長が堅調で幅広くなっていることを示しており、インフレは中期的に上昇する→ EURUSDは上昇へ。

ドラギECB総裁=QEはインフレが持続的に調整されるようになるまで継続。為替レートを目標にしていない。
ユーロのボラティリティーが不確実性を生む。

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