2018/01/12

2018年1月12日(金曜)昨日11日、海外市場の動き(午前5時30分ごろ)

2018年1月12日(金曜)昨日11日、海外市場の動き(午前5時30分ごろ)

タカ派のECB議事録に早期政策変更を期待、EURUSDは急伸しドル売りをリード。EURUSDとNZDUSDの上昇が目立ち、USDJPYの一時111.00台へ下落。

ユーロ圏鉱工業生産は強く、米PPIと新規失業保険申請件数は弱く、中国政府筋は米国債購入の縮小などに関する報道を否定。米債利回りは低下し今度はドル売りの材料となる。

米株は続伸、ダウは+181.86(+0.72%)、NasdaqとS&P500 も上昇。欧州株は弱く、StoxxEurope600は-1.35(-0.34%)下落。独DAXは-78.44(-0.59%)下落、英FTSEは+14.43(+0.19%)上昇。

債券利回りは低下、米10年債は2.542%(-0.015)と終盤にかけて低下、2年債は1.981%(+0.004)と上昇。独10年債は2.536%(-0.022)終盤にかけて低下、英10年債は1.313%(+0.023)と上昇へ。

原油価格(WTI)は63.61-0.04(+0.06%)上昇。米原油在庫減少とOPECの減産協調コミットに一時64.77ドル台まで上昇。CRBIndexも+0.331(+0.17%)上昇。

EURUSDは、アジア・欧州市場と1.1930~70のレンジで推移するも、ユーロ圏鉱工業生産は強く、上昇のきっかけはタカ派的なECB議事録で、早期の政策変更が期待され一時債利回りは急伸し1.1936→1.2040台へ、フィキシングでは1月8日の水準に並ぶ1.2059まで続伸。米株が上昇し独債利回りの低下と共に上昇力も弱まり1.2030~50の水準で推移。

USDJPYは、アジア市場の111.32をボトムに111.87まで上昇。112円の壁を超えられず、クロスでは円売りの流れの中でも、ECB議事録を受けたEURUSDの上昇(ドル売り)に、弱い米PPIと新規失業保険申請件数に111.30台まで下落。111.50台を高値に米債利回りの低下もあり、前日の安値111.20台を割り込むと111.04まで下落しようやく下げ止まる。

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USD 12月 生産者物価指数=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.4%)、前年比2.6%(予想3.0% 前回3.1%)、コア前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.3%)、コア前年比2.3%(予想2.5% 前回2.4%)→ 前月比は予想外のマイナスで、前年比も予想と前回を下回りドル売りの要因となる

USD 週間新規失業保険申請件数=26.1万件(予想24.5万件 前回25.0万件)→ 予想外に増加し悪化にドル売りの要因となる

CAD 11月 新築住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比3.4%(予想 前回3.5%)

USD 12月 月次財政収支=-230億ドル(予想-400億ドル 前回-1390億ドル)

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米財務省は、120億ドルの30年債を再発行、最高落札利回り2.867%で2017年10月以来の高水準。

ECB議事録=リフレ続けば、コミュニケーション変更が必要との点で合意。2018の早い時期にガイダンスの段階的なシフトについて検討。

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