2018/01/11

2018年1月11日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年1月11日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

米PPIは予想外に弱く、新規失業保険申請件数は予想外に増加し悪化にドル売りへ。ユーロ圏鉱工業生産は強く、ECB議事録では「早い時期にガイダンスの段階的なシフトについて検討」との内容に、独債利回りは上昇しEURUSDも急伸。

欧州株は小幅下落、StoxxEurope600は-1.44(-0.36%)低下、独DAXと英FTSE100も低下へ。独10年債利回りは、0.517%(+0.041)とECB議事録と強い鉱工業生産に上昇、英10年債利回りも1.304%(+0.012)と前日から上昇に転じポンド買いへと動く。原油価格(WTI)は63.83ドルと上昇が止まらず。

EURUSDは、アジア・欧州市場と1.1930~70のレンジで推移するも、ユーロ圏鉱工業生産は強く、上昇のきっかけとなったのは、12月14日のECB議事録で「2018の早い時期にガイダンスの段階的なシフトについて検討」との内容に1.1936→1.2040台へ上昇。

USDJPYは、アジア市場の111.32をボトムに111.87まで上昇。112円の壁を超えられず、クロスでは円売りの流れの中でも、弱い米PPIと新規失業保険申請件数に、111.40まで下落。

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GER 2017年通年のGDPを発表=2.2%(予想2.4% 前回1.9%)→ 予想を下回るも6年ぶりの高水準

EUR 11月 鉱工業生産=前月比1.0%(予想0.8% 前回0.2→0.4%)、前年比3.2%(予想3.0% 前回3.7→3.9%)→ 前年比は前回を下回るも予想を上回る

EUR ECB議事録=2018の早い時期にガイダンスの段階的なシフトについて検討。→ EUR買いが強まる。

USD 12月 生産者物価指数=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.4%)、前年比2.6%(予想3.0% 前回3.1%)、コア前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.3%)、コア前年比2.3%(予想2.5% 前回2.4%)→ 前月比は予想外のマイナスで、前年比も予想と前回を下回りドル売りの要因となる

USD 週間新規失業保険申請件数=26.1万件(予想24.5万件 前回25.0万件)→ 予想外に増加し悪化にドル売りの要因となる

CAD 11月 新築住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比3.4%(予想 前回3.5%)

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メイ英首相の報道官は=EU加盟で2度目の国民投票の実施はない。

メルケル独首相=キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が連立協議で社会民主党(SPF)が欧州の統合加速を強く求めていることから、両党の予備折衝最終日となる11日は「厳しい一日になると認識。

独産業連盟(BDI)=2018年の成長率が2.25%前後になると予想。

ECB議事録=2018の早い時期にガイダンスの段階的なシフトについて検討。→ EUR買いが強まる。

ECB議事録=物価圧力が徐々に上昇すると自信が深まり、12月のスタッフ予想に反映。インフレ目標に向かってインフレが徐々に収束したことを示す。