2018/01/24

2018年1月24日(水曜)昨日23日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年1月24日(水曜)昨日23日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

米政府閉鎖が3日ぶりに解除されたにもかかわらず、2月8日の失効リスクは残り、強い英国・ユーロ圏の経済指標もありドル売りの流れは変わらず。

為替相場は、アジア・欧州市場前半は米政府閉鎖の解除にドル買いへと動くも続かず。強い英国・ユーロ圏の経済指標や、追加の米輸入関税の動き、セッションズ米司法長官がロシア疑惑の調査で事情聴取したことが判明。米債利回りが低下、NYダウは伸び悩み、原油価格は続伸、CRB Indexも上昇する中でドル売りが加速。

EURUSDは一時1.23台へ、GBPUSDは一時1.40台へと高値を更新し上昇(ドル安)。USDJPYは110.20台へ、USDCADも1.2420台へと安値を更新し下落(ドル安)、逆に、AUDUSDは0.80を割り込み下落、AUDJPYが-0.8%近く下落し、他の主要国でも円高傾向が強まる。

USDJPYは、アジア市場で注目の日銀展望レポートで2018年度の物価見通しを上方修正したことで直後は円高へ。黒田日銀総裁は「物価の下振れリスクのほうが大きい」と言い、「出口を検討する段階にはいたっていない」と緩和策の継続を主張。市場はやや強気な発言を期待したこともあり、直後は111.18まで上昇するも、111.20は超えられず。逆に主要国中銀が緩和縮小や利上げを継続する中で、日銀の緩和縮小の可能性は払しょくできず。AUDJPYを主にクロスでの円買いが強まり110.20台へと円高が進み110.20~50のレンジの安値圏で1月17日の安値110.19に迫る動きで推移。

英財政赤字は予想外に大幅縮小、英製造業受注も強い。独ZEW景況感指数は強く、現況指数は1991年の調査開始来の最高値、ユーロ圏消費者信頼感指数も予想外に強く17年ぶりの高水準。

米株は上昇、ダウは輸入関税を巡り延びは鈍く小幅な上昇にとどまり、逆にNasdaqとS&P500は上昇を継続。欧州株は強く、STOXXEurope600は+0.70(+0.17%)、英FTSE100は+16.39(+0.21%)、独DAXも+95.91(+0.17%)と上昇。

米債利回りは低下。米10年債は2.625%(-0.026)と低下、2年債も2.049%(-0.012)と低下。独10年債は一時0.479%まで低下し0.502%(-0.004)、英10年債は1.355%(-0.006)と低下。

原油価格(WTI)は64.68+1.12(+1.76%)と上昇、CRB Indexも+0.722(+0.37%)と上昇。

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18:30    GBP 12月 公共部門純借入額(PSNB)=-10億ポンド(予想-43億ポンド 前回-81.2→-66億ポンド)、除く銀行(PSNB-ex Banking)=-26億ポンド(予想-50億ポンド 前回-86.9→-83億ポンド)、PSNCR=-251億ポンド(予想 前回-129.3→-132億ポンド)、NCR=-188億ポンド(予想 前回-123→-124億ポンド)

19:00    GER 1月 ZEW景況感指数=20.4(予想17.7 前回17.4)、現況指数95.2(予想89.8 前回89.3)で1991年の調査回石以来の最高値→ 予想と前回を上回る

19:00    EUR 1月 ZEW景況感指数=31.8(予想29.7 前回29.0)→ 予想と前回を上回る

0:00    EUR 1月 消費者信頼感指数・速報値=1.3(予想0.6 前回0.5)→ 予想を大幅に上回り、17年ぶりの高水準で、EUR買いが強まる

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南欧債利回りが低下。ポルトガル2015年4月来の低水準、スペインとドイツの国債利回りの格差は8年ぶりの低水準へ。

米2年債入札は、最高落札利回り2.066%、応札倍率3.22倍で2年ぶりの強い需要 

独DAX過去最高を記録。

セッションズ米司法長官=1月15日の週にセッションズ司法長官にロシア疑惑の調査で事情聴取したことを公表。

トランプ大統領の輸入関税を賦課する動きへ。22日は太陽光パネルと洗濯機の輸入に関税を課し、鉄鋼とアルミへの関税適用の可能性も検討。

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