2018/01/13

2018年1月13日(土曜)昨日12日、海外市場の動き

2018年1月13日(土曜)昨日12日、海外市場の動き

米コアCPIは強く、小売売上高は予想通り前回が上方修正。米株は上昇、米債利回りは上昇幅を縮めるも上昇傾向を維持。しかし、為替相場はドル売りの流れを変えられず、EURUSD+GBPUSD+USDCHFでドル売りが加速、USDJPY+AUDUSDでドルは小幅下落、NZDUSDで何故か小幅ドル高。

EURUSDは、3年ぶりの高値を更新し1.22台(+1.43%)へ上昇。独2大政党が連立で合意(最終的には1月21日の党大会でSPDの承認が必要)、タカ派ECB議事録以降のEUR高の流れ継続中。 ECBの2018年利上げ観測が再燃し12月までの政策金利の利上げ確率74%を市場織り込む。

GBPUSDは、2016年6月の英国のEU離脱後の高値を更新し1.37台(+1.42%)へ上昇。スペイン・オランダはソフトBREXITを求めることで合意に、英経済の楽観的な見通しが強まり上昇。

USDJPYは、米コアCPIは強く小売売上高は予想通り前回が上方修正に111.69とドル高を達成、GBPJPYとEURJPYの上昇にクロスでも円売りが強まるも、米債利回りが上昇から軟化しドル全面高の中で終盤にかけては再び111円を割り込み110.92まで下落し111円で終了。

米株は上昇、ダウ+228.46(+0.89%)、NasdaqとS&P500も上昇、欧州株も強くStoxxEurope600は+1.24(+0.31)、独DAXと英FTSE100も上昇。

米債利回りは上昇傾向を維持。10年債は米CPIを受け一時2.592%まで上昇(2.6%は達成できず)、2.549%(+0.011%)と小幅上昇にとどまる。2年債は一時2.043%、2.002%(+0.033)と2008年9月以来の2%台へ。独10年債利回りは一時0.543%まで上昇するも、バイトマン独連銀総裁の「利上げ切迫リスク低い」との発言に0.513%へ低下。

原油価格(WTI)は64.41+0.61(+0.96%)と続伸。CRBインデックスも196.06+0.90(+0.46%)と上昇。

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USD 12月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.4%)、前年比2.1%(予想2.1% 前回2.2%)、コア前月比0.3%(予想0.2% 前回0.1%)、コア前年比1.8%(予想1.7% 前回1.7%)→ 前月比は予想を若干下回るも、コアは予想と前回を上回る

USD 12月 小売売上高=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.8→0.9%)、コア(除自動車燃料)前月比0.4%(予想0.4% 前回0.4→0.9%) 除自動・ガソリン=前月比0.4%(予想0.4% 前回1.0→0.9%)→ 予想と変わらず

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◎タカ派ECB議事録以降のEUR高の流れ継続
◎ドイツのメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と、第2党の社会民主党(SPD)が、正式な連立政権交渉入りに向けた政策文書で合意。
(最終的には1月21日の党大会でSPDの承認が必要)
◎イタリア3月4日の総選挙の世論調査、ベルルスコーニ氏のフォルツァ・イタリアは、37.6%の支持率、反体制五星運動は26.7%
◎EURUSDは3年ぶりの高値を更新。
◎ECBの2018年利上げ観測が再燃、12月までの政策金利の利上げ確率74%を市場織り込
◎バイトマン独連銀総裁=ECBが差し迫って利上げを行うリスクは低い。債券買い入れプログラムの規模縮小ペースを加速すべき。
◎GBPUSDは2016年6月の英国のEU離脱後の高値を更新。
◎スペイン・オランダはソフトBREXITを求めることで合意
◎USDCHFは2017年10月来の安値(ドル安)を更新。
◎米コアCPIは強く、小売売上高は予想通り前回が上方修正。
◎米短期金利先物相場、年内3回の利上げ予想が広まる
◎米アトランタ連銀GDPNow=米CPIと小売売上高を反映し、第4四半期GDP予測値2.8→3.3%へ上方修正。
◎米NY連銀NowCast=第4四半期GDP予測値3.97→3.88%へ、米第1四半期GDP予測値3.45→3.21%へ下方修正。
◎米2年債利回りは、2008年9月以来初の2%台へ。
◎ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、今年は2回の利上げが適切。
◎カプラン・ダラス連銀総裁、今年3回の利上げが基本シナリオ、米労働市場が完全雇用の目標を「オーバーシュート」する可能性がリスク要因。2018年GDPは2.5~2.75%を予想。