2018/01/20

2018年1月20日(土曜)昨日19日、海外市場の動き

2018年1月20日(土曜)昨日19日、海外市場の動き

週末金曜日、為替相場はドル先安と円先高期待とその逆の調整や、コモディティー価格の低下や米株と米金利の上昇、米邦政府機関の閉鎖リスクの有無に上下変動するも、決定的な方向性は示せず。

アジア・欧州市場の序盤では、19日の米暫定予算の失効を前にし、下院が前日に繋ぎ予算を可決するも、上院は難航し連邦政府機関の閉鎖リスクにドル売りへ。欧州・米国市場では逆に、閉鎖リスク回避期待もあり米株は低下から上昇へと変化、止まらぬ米10年債利回りと株高にドル買いへ。

米債利回りは終盤にかけて上昇、10年債は2.662%(+0.034)と高値を更新し続伸、2年債も2.057%+0.013と小幅上昇し、長短金利差は縮小中。欧州債利回りは軟化、独10年債5.07%(-0.006)

米株は米国の暫定予算の失効のリスクに低下するも、終盤にかけて上昇、ダウは26071.72+53.91(+0.21%)、NasdaqとS&P500も上昇。欧州株も強く、StoxxEurope600は400.88+2.15(+0.54%)と上昇、独DAX+153.02(+1.15%)、英FT100+29.83(+0.39)と強い。

為替相場は、主要通貨では、資源価格・原油価格の低下もあり、USDCADが1.25台+0.64%上昇しカナダドル安、USDCHFも0.9640直前へと+0.51%上昇し、共にドル買いリード。

逆に、USDJPYはリパトリのドル買いリスクの中や米金利の上昇や株高にもかかわらず、日銀の緩和姿勢解除の思惑は消えず、連邦政府機関の閉鎖リスクも否定できず、一時110.50まで下落し、終盤には米邦政府機関の閉鎖リスク回避の思惑が強まり(材料としているだけ?)110.80台と-0.25%と円高へと動き、円はクロスでもCADJPY-0.91%、CHFJPY-0.83%と円高の動きをリード。

EURUSDは、アジア市場は1.2232安値に、欧州市場では1.2295まで上昇、欧米市場では逆に1.2210台まで下落するなど、1.22台での上下変動が続き、金曜日の週末で積極的なポジションを取りにくいことは、明日21日の独SPD党大会で連立合意となるか?

ECBメンバーのEUR高けん制・フォワードガイダンス変更せずのEUR売りリスクと、連邦政府機関の閉鎖リスクも否定できず、テクニカル・資金フローのEUR買いが拮抗。終盤にかけて本日の最安値を更新し1.2214まで下落するも、結局は今週一週間を通じて、押し目買いと戻り売りの両局面が有効のレンジ相場。

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16:00    GER 12月 生産者物価指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比2.3%((予想2.3% 前回2.5%)

18:00    EUR 11月 経常収支: 季調前378億ユーロ(予想 前回359→354億ユーロ)、季調済325億ユーロ(予想313 前回308→303億ユーロ)→ 前回を上回る

18:30    GBP 12月 小売売上高=前月比-1.5%(予想-0.6% 前回1.1→1.0%)、前年比1.4%(予想3.0% 前回1.6→1.5%)、除く燃料・前月比=-1.6%(予想-0.8% 前回1.2→1.1%)、除く燃料・前年比=1.3%(予想3.0% 前回1.5%)→ 予想と前回を下回り、2017年通年の小売売上高は2013年来の低水準となったが、下回るもGBP売りは限定的

22:30    CAD 11月 製造業売上高=前月比3.4%(予想2.0% 前回-0.4%)→ 予想と前回を上回る

0:00    USD 1月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=94.4(予想97.0 前回95.9)→ 予想と前回を下回る

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カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=政府に対し移民の増加を容認するよう訴え、移民を増やす政策を進めれば、共和党主導の減税策よりも成長を押し上げる可能性が高い。

ウィリアムズ・SF連銀総裁=今年も緩やかなペースで利上げを継続する必要がある。今年は3回の利上げが実施されるとの見通しは出発点。

ウィリアムズ・SF連銀総裁=米経済は逆風から順風に変わりつつある。世界全体も環境に変化が見られている。今年の成長見通しは2.25~2.50%。向こう数年でインフレは2%に向かい、FRBは通常の政策に回帰すべき。

シューマー上院民主院内総務=トランプ大統領がホワイトハウスで会談。進展は見られたものの協議はなお継続。

格付け会社のフィッチがスペイン格付けを引き上げるとの観測にスペイン国債利回りは低下。

世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議 1月23~26日)=最終日の26日にトランプ大統領スピーチ。今回のダボス会議のテーマ「壊れた世界で共通の未来を創る」


独連立協議=1月21日の党大会でSPDが連立協議に合意するのか注目。