2018/01/23

2018年1月23日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年1月23日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日銀の結果を受けた円相場の変動期待もむなしく、結局は上下試しながら前日から続く110.50~111.20のレンジ内の取引を抜け出せず。アジア・欧州市場序盤の為替相場は、米金利の低下が要因なのか? ドル買い戻しが主流へ。欧州債も利回りは低下し、円はクロスでも上昇中。

EURUSDは、アジア市場の高値1.2270台→1.2220台まで下落するも、引き続き前日の欧米市場のレンジ内で推移。GBPUSDもアジア市場の1.4003を高値に、1.3940台まで下落し、これも前日の欧米市場のレンジ内で推移。ただし、1.4000の大台を付けたことでやや達成感も。

注目の日銀の金融政策決定会合では、日銀展望レポートで2018年度の物価見通しを上方修正したことで、直後は円高が進むも110.50を割れず。

黒田日銀総裁は「物価の下振れリスクのほうが大きい」と言い、「出口を検討する段階にはいたっていない」と緩和策の継続を主張。市場はやや強気な発言を期待したこともあり、直後は111.18まで上昇するも、111.20は超えられず。

日経平均株価は+307.82(+129%)と、日銀の緩和継続姿勢に大幅上昇し高値を更新。欧州株も上昇からスタートし、STOXXEurope600は+1.13(+0.27%)上昇。

債券利回りは低下。米10年債利回りは2.63%(-0.022)、米2年債利回りも2.053%(-0.004)と低下。独10年債も0.485%(-0.022)と0.5%の大台を割り込み下落、英10年債も1.347%(-0.014)と下落。

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金融政策決定会合=8対1の賛成多数で金融政策の維持を決定。コールレート0.10(0.00~0.1%)、誘導目標である長期金利(10年物国債金利)を0%程度、短期金利(日銀当座預金の一部に適用する政策金利)をマイナス0.1%の据え置きを予想通り決定。

日銀展望レポート=前回10月の「予想物価上昇率は、弱含みの局面が続いている」→「予想物価上昇率は、横ばい圏内で推移している」に修正に直後は円買いに動く。

日銀展望レポート=2%の物価安定目標の達成時期は「19年度ごろ」で変わらず。除く生鮮食品のCPI上昇率は前回と変わらず、2017年0.8%、2018年1.4%、2019年1.8%を見込む。消費増税では2.3%、除く1.8%。

黒田日銀総裁=景気は緩やかに拡大、物価は下振れリスクのほうが大きい、出口を検討する段階にはいたっていないに、直後は円売りへと動く。

黒田日銀総裁=2%目標の実現にはなお隔たりがある、現在の強力な金融政策を粘り強く進めること必要、現時点でETF買い入れを見直す必要はない、株式市場の過度の期待の強気化は観察されない、予想物価上がったから金利調整必要とは全く考えず、2%の物価目標を変更すること全く考えていない、共同声明を見直す必要があるとは全く考えていない、オペ減額後に、特に円高が起こったわけではない

トランプ米大統領、2月8日までのつなぎ予算に署名。

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