2018/01/09

2018年1月9日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年1月9日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドル高+円高傾向は止まらず。米10年債利回りは2.5%台へ上昇、日銀は予想外に超長期の買い入れオペを減額し、量的緩和縮小の思惑が広まり円買いへと動く。円はクロスでも円高傾向は止まらず、CHFJPYは1%超、GBPJPYとEURJPYも0.8%近く下落。

メイ英首相は新年早々内閣改造を発表。ジョンソン外相やハモンド財務相など主要閣僚の多くは留任となった。ラッド内相とデービス離脱相も職にとどまったが、保健相と教育相は首相の人事に従わず-保健相は留任、教育相辞任。

米10年債利回りは2.506%(+0.026)と2.5%を超え2017年3月以来の高水準、2年債も1.969%(+0.004)と前日とほぼ同水準で推移。独10年債利回りは0.428%(-0.006)と低下、英10年債は1.250%8+0.012)と小幅上昇。

日経平均株価は26年ぶりの高水準、ハンセン指数は10年ぶりの高値。欧州株も強くStoxxEurope600は+1.84(+0.46%)と上昇。

為替市場は、米10年債利回りは昨年3月来の高水準でドル買いが目立っている。また、スイスフランは、北朝鮮リスクの軽減なのか安全資産のスイスが売られ、USDCHFの上昇が目立ちクロスでもCHFは全面安。逆に、量的緩和縮の思惑(可能性は薄い)に円が買われクロスでも円高。結局は、CHFJPYは1%近く下落し、主要国通貨の中でも最も変動幅が大きい。

EURUSDは、アジア市場の1.1975を高値に、欧米市場では1.1920台と12月28日来の低水準へ。昨日に続き、ユーロ圏発の経済指標は、鉱工業生産、貿易収支、失業率と強く、11日発表の2017年GDPも2.4%が予想されている。ユーロ売りは1月5日に1.2090まで買い進めたユーロロングの巻き戻しが主流。1.19は重要なポイントでこの水準をボトムとして維持できれば再上昇の可能性も。

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ラホイ・スペイン首相=2017年の成長率は政府予想の3.1%になった。

独連邦統計庁=1月11日に2017年通年のGDPを発表、予想は2.4%。

独政府=2017年GDP予想2.2%、10月時点予想2.0%から上方修正。

ハンセン指数=31,011.41(+111.88)と10年ぶりの高値へ

日銀=予想外に超長期の買い入れオペを減額し、量的緩和縮小の思惑が広まり円買いへと動く。

米10年債利回りは2.5%を超え、2017年3月以来の高水準。

メイ英首相=内閣改造を発表するも、上級閣僚が首相の提案する人事を拒否し混乱へ。別の役職を提案されたハント保健相とグリーニング教育相は首相に抵抗。ハント氏は留任を勝ち取り、グリーニング氏は2時間以上にわたる議論の末に横滑りを拒否し辞任。

メイ英首相=ハモンド財務相、デービスEU離脱担当相、ジョンソン外相、ラッド内相は全員留任し、重要閣僚内の親EUと反EUの微妙なバランスを首相は維持した。