2018/01/10

2018年1月10日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年1月10日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

債券利回り上昇、株価は下落、ドルは売りから買い戻しへ。円は強くクロスでは円全面高。

中国当局者「米債券投資はこれまでほど魅力的ではなくなるだろう」と発言。中国が今後の米国債投資に消極的になる可能性に、米株は売られ、米債利回りは上昇(悪い意味)、ドル売りが強まる。

欧州株は低下、StoxxEurope600は-1.98(-0.49%)と低下、独DAXは-123.06(-0.92%)、英FTSE100+12.37(+0.16%)、ダウ先物は-98.0(-0.39%)下落し、米現物株の動きが注目される。

米10年債利回りは中国当局者の発言を受け、米国債の買い需要が減少するとの思惑に悪い意味で2.59%台まで上昇、2年債は1.981%と前日とほぼ変わらず。独10年債は0.48%(+0.011)、英10年債は1.299%(-0.013%)と上昇。

USDJPYは、早朝の112.78を高値に、前日の安値112.37を割り込み下落、112.36を戻り高値にクロスで円買いが強まり112円の大台を割り込み、111.70台まで下落。中国当局者の発言を受け主要通貨でドル売りが加速し111.27まで続落してようやく下げ止まる。米10年債が2.6%近くまで上昇する中で、一方的な円高は疑問。

GBPUSDは、早朝の1.3540台を高値に、強い英鉱工業生産、製造業生産と、赤字幅が拡大する商品貿易収支と強弱混在する中で上値は重く、前日の安値1.3507を割り込み1.3480台まで続落。カウンターで、中国当局者の発言を受けドル急落の流れに、1.3560台を回復し前日のNY市場クローズ近辺となる1.3540近辺で推移。

USDCADは、早朝の1.2470台を高値に、欧州市場に入るとドル売りが強まり1.2440台へ。一時1.2460台へ値を戻すも、中国当局者の発言を受けドル急落の流れに1.2430まで下落するもカナダ住宅建設許可が弱い結果となると、徐々に上昇が始まりアジア・欧州市場の高値を上回り、前日の高値1.2478をも上回る1.2488まで上昇。17日にカナダ中銀が利上げする可能性を意識しながら、引き続き1.23~1.25、または、1.23~1.26のレンジを継続中。

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GBP 11月 鉱工業生産=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.0→0.2%)、前年比2.5%(予想1.8% 前回3.6→4.3%)→ 前年比は前回を下回るも予想より増加へ

GBP 11月 商品貿易収支=-122.3億ポンド(予想-109億ポンド 前回-107.81→-116.8億ポンド)、総合貿易収支=-28億ポンド(予想-15億ポンド 前回-15→-22.7億ポンド)→ 赤字額は予想を上回る

GBP 11月 製造業生産高=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.1→0.3%)、前年比3.5%(予想2.8% 前回3.9→4.7%)→ 予想を上回る

USD 12月 輸入物価指数=前月比0.1%(予想0.5% 前回0.7%)、前年比3.0%(予想3.0% 前回3.1%)、輸出物価指数=前月比-0.1%(予想0.3% 前回0.5%)、前年比2.6%(予想2.3% 前回3.1%)→ 前月比は予想と前回を下回る

CAD 11月 住宅建設許可=前月比-7.7%(予想-0.3% 前回3.5%)→ 予想を大幅に下回る

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中国当局者=米債券投資はこれまでほど魅力的ではなくなるだろうと発言→ 中国が今後の米国債投資に消極的になる可能性に、米株は売られ、米債利回りは上昇、ドル売りが強まる。

USDZAR下落=新興国通貨の中で南アランドは下落、与党アフリカ民族会議(ANC)がズマ大統領の退陣を求める可能性に対し、ズマ氏が予防的な措置を取ったため。