2018/01/10

2018年1月10日(水曜)昨日9日、海外市場の動き(午前5時30分ごろ)

2018年1月10日(水曜)昨日9日、海外市場の動き(午前5時30分ごろ)

米長期金利は上昇、世界的株高で米株は最高値を更新、資源価格・原油価格は続伸。

為替相場は、米債利回り上昇し「米国との金利差拡大」+「中国の人民元レート設定で反循環的要因を停止」にドル高、「日銀の超長期債の買い入れオペを減額」に量的緩和縮小の思惑を引き金に、株高=円安の方程式は崩れ円高の流れが続く。

結果、「ドルが主要国通貨で上昇+USDJPYは下落=円全面高」。USDJPYは、アジア市場に一時112.37まで下落し、CHJPYは1%近く下落、CADJPY+AUDJPY+GBPJPY+EURJPYは0.6%近く下落。

世界的な株高で、米株は最高値を更新。ダウ・Nasdaq・S&P500は続伸。欧州株も強くStoxxEurope600は+1.70(+0.43%)、英FTSE100と独DAXも上昇。

米債利回りは急伸。10年債は2.547%(+0.067)と昨年3月下旬の水準へ上昇。2016年12月の高値2.5916を超えることができるか? 2年債は1.96%(-0.004)と前日とほぼ同水準で変わらず、長短金利差が拡大へ。独・英債利回りも上昇するも、米国との金利差拡大しドル買いの材料となる。

原油価格(WTI)は62.88+1.15(+1.86%)、一時63.24ドルと上昇幅を拡大。資源価格も上昇しCRBIndexも194.16と+1.24(+0.64%)上昇へ。


USDJPYは、アジア市場で日銀が予想外に超長期の買い入れオペを減額し、量的緩和縮小の思惑による円買いが始まり、積みあがった円ショートポジションの巻き戻しが円高圧力を強める。日銀の発表に113.15→112.50まで下落、欧州市場に入り一時112.97まで値を戻すも113円台を超えられず下落し112.50~80の動きへ。米国市場に入り112.37まで下落するも、米長期金利の上昇が続き、112円台前半での円売り需要も強く112.67まで値を戻し、投機筋の円ショートの巻き戻しに対して、押し目買いも強く112.50~70で拮抗。

EURUSDは、アジア市場の1.1975を高値に、欧米市場では1.1920台と12月28日来の低水準へ。昨日に続き、ユーロ圏発の経済指標は、鉱工業生産、貿易収支、失業率と強く、11日発表の2017年GDPも2.4%が予想されている。ユーロ売りは米国との金利差拡大の要因はあるも、1月5日に1.2090まで買い進めたユーロロングの巻き戻しが主流。1.1910台をボトムに1.19は重要なポイントで何とか下げ止まるも、戻りは1.1930台が限度で1.19割れのストップを狙う可能性も。


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CAD 12月 住宅着工件数=21.7万件(予想21.25 前回25.22→25.17万件)→ 前回を下回るも予想を若干上回る

USD 11月 JOLT労働調査(求人件数)=587.9万件(予想603.8 前回599.6万件)

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中国=人民元の中心レート設定で「反循環的要因」を停止-関係者→ 9日のアジア市場で、USDCNYは6.5030→6.5270まで上昇、米国市場でも6.5260で推移。

日銀=9日のアジア市場で、日銀が超長期債の買い入れオペを減額したことで量的緩和縮小の思惑が広まり円買いへと動き、米10年債利回りが2.5%台と10か月ぶりの高水準へと動きドル高へと動く。

1月17日のカナダ中銀は政策金利を引き上げる可能性が高まるが、それを先取りしたCADロングの巻き戻しが続く。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=低過ぎるインフレは高過ぎるインフレより懸念が大きい。低インフレは世界中で起こっており、米国だけの問題ではない。

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