2018/03/12

2018年3月12日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2018年3月12日(月曜)アジア・欧州市場の動き

週明け月曜日は、米国がサマータイムに入りで午前6時からギャプを空けて円高でスタートも続かず。

円相場は、トランプ大統領の対日輸入制限の強硬姿勢と、安倍・トランプ電話協議で貿易赤字の削減協議へ。◎森友文書で財務省が書き換え認めるとの報道や麻生財務相の財務省が14文書の書き換え認めるが、進退は考えていないとの報道など、材料を消化しながら円相場は変動。

日経平均株価は、先週末の米雇用統計を受けた株高の流れが続き一時500近くの上昇から、+354.83(+1.65%)で終了。上海総合や香港株も強くアジア株高へ。米10年債利回りは、2.9%の大台を維持し2.908%(+0.013)で推移。原油価格(WTI)は61.97と小幅安で推移。

USDJPYは、先週末の株高の流れにもかかわらず、対日貿易問題で予想外に強硬姿勢を示したトランプ大統領の発言に(これが真の要因かは不明?)、週末NY市場の終値からギャップを空け円高となる106.63で取引が始まるも、日本株の大幅高に106.97円まで上昇。

森友文書で財務省が書き換え認めるとの報道に円買いへと変化(政局混迷がなぜ円高か不明)し、106.50~70と円の買い戻しが強まり、麻生財務相の臨時記者会見との報道に辞任の思惑も重なり106.36まで下落。蓋を開けてみると「辞任はせず」に106.70台を復活するも、欧州勢序盤の動きは円買いで、上値の思い展開は変わらず。

他の主要通貨では、NZDUSDの0.57%上昇を筆頭にAUDUSDは+0.39%、資源国通貨でドル安傾向が続き、EURUSD+0.21%、GBPUSD+0.10%弱いながらもドル売りの傾向を維持している。

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【北米】
トランプ大統領(10日)=日本や欧州連合(EU)に対して抱える貿易赤字に不満を表明したうえで、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限で適用除外を求める日欧に強硬姿勢を示す。 対日貿易赤字は1千億ドルと巨額で、不公正で持続的ではない(米商務省の統計では対日貿易赤字は688億ドル)、安倍晋三首相との電話協議で貿易赤字の削減について議論したとも明かし「日本とはすべてうまくいくだろう!」とも語った。→ 関税を発動する23日に向けて日欧との駆け引きが激しくなりそうだ。

トランプ大統領(10日)=トランプ氏は8日、輸入制限を命じる文書に署名した際、貿易と軍事で譲歩した国を適用除外とする方針を示した。9日にはオーストラリアのターンブル首相との電話協議で、同国を輸入制限から除外する方針を表明した。

トランプ大統領(10日)=米朝首脳会談「最高の取引になるかも」

ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)を含む民主党の重鎮が関税支持に回る

【その他】
麻生財務相臨時記者会見=財務省が14文書の書き換え認めるが、進退は考えていない。書き換えられたのは森友学園への国有地売り払い決議書など。昨年2月下旬から4月にかけて5文書、その内容を反映する形で残り9件を書き換えた。森友学園側との交渉経緯を記録した文書には安倍昭恵首相夫人の名前も登場。2014年に現地案内した際に夫人から、いい土地ですから、前に進めてくださいと話したという森友側の発言を紹介している。このほか、複数の政治家の名前を記述した部分も削除。

森友文書=財務省が書き換え認める。削除部分に首相夫人と報道も。財務省幹部「森友決裁文書で14件の書き換え判明

韓国特使=3月13日に北朝鮮からのメッセージを伝達するとみられ安倍首相と会談、12日に訪中し、習近平国家主席と会談する予定という。

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