2018/03/01

2018年3月1日(木曜)昨日2月28日 海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年3月1日(木曜)昨日2月28日 海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2月末の為替相場は弱い米経済指数に米株安+米金利低下にも、ポンド売りがリードするドル高が続く(除く円)。円高+ポンド安=GBPJPYは200日MAを割り込み大幅下落。円は日銀買いオペの減額にミニテーパリング期待と、株価続落による安全資産の円買いで、EURJPYも200日MV割れのテクニカルベースの円買いが強まる。

材料は豊富。日銀買いオペの減額、弱い米経済指標、ロシア疑惑の拡大、米株安、米債利回り低下、原油価格低下、ブレグジット交渉の不透明感、イタリア総選挙の不安、独連立交渉の行方(社会民主党(SPD)、テクニカルの円買い。

EDURUSDは、弱いユーロ圏CPI=仏CPI前回1.5→1.4%、ユーロ圏CPI前回1.3→1.2%や、週末のイタリア総選挙の不安、独連立交渉の行方(社会民主党(SPD)が気になり伸びきれず小幅安。アジア・欧州市場序盤の1.2230~40を高値に、EURJPYの売りもユーロ売りを後押しし、米国市場に入り一時1.2189まで下落し、上値の重い展開が続く。

GBPUSDは、EU側が離脱条約の最初の草案を公表し英領北アイルランドでのEU規制の存続などが英国との交渉も争点となる。3月2日にメイ英首相はEU離脱後のEUとの関係について演説する予定。バルニエEU首席交渉官ブレグジット交渉の不透明感を強め、アジア市場の1.3910台を高値に、欧州・米国市場と続落し、終盤にかけては1.3750台まで下落。

USDJPYは、アジア市場の107.53を高値に、欧米市場かけては緩やかな円高が続きながらも107円を中心とした動きが続いた。弱い米経済指標が続き、米株安+米債利回りの低下、EURJPUYとGBPJPYが200日MVを割り込み円買いが加速し106.57まで続落。引き続き円高値圏での取引が続く。

弱い米経済指標=米GDP前年比2.6→2.5%、デフレータ2.4→2.3%へ下方修正、シカゴPMIは前回65.7→61.9、中古住宅販売成約指数は前回0.5→-4.7%と3年ぶり低水準→ 米10年債利回りは2.86%台へ低下し、ダウは170ドル超の下落へ。弱いユーロ圏CPI=仏CPI前回1.5→1.4%、ユーロ圏CPI前回1.3→1.2%1。

米株は続落、ダウは200ドル超の下落、S&P500とNasdaqも下落へ。StoxxEurope600も上昇から終盤にかけて下落、-2.73%(-0.715)、独DAXと英FTSEも下落へ。

米債利回りは低下、米10年債は一時2.866%まで低下し(-0.0311)、2年債も2.254%(-0.012)と低下へ。独と英10年債利回りも低下へ。原油価格(WTI)は在庫増もあり61.60-1.41(-2.24%)と低下。

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USD 第4四半期 GDP・改定値=前年比2.5%(予想2.6% 前回2.6%)、個人消費=3.8%(予想3.6% 前回3.8%)、コアPCE価格指数前期比=1.9%(予想1.9% 前回1.9%)、GDPデフレータ=前期比2.3%(予想2.4% 前回2.4%)→ GDPと、デフレータは下方修正、個人消費とコアPCE価格指数は変わらず、利上げペース加速期待度がやや弱まる

CAD 1月 鉱工業製品価格=前月比0.3%(予想0.5% 前回-0.1%)

CAD 1月 原材料価格指数=3.3%(予想 前回-0.9%)

USD 2月 シカゴ購買部協会景気指数(PMI)=61.9(予想64.0 前回65.7)→ 予想を大幅に下回る

USD 1月 中古住宅販売成約指数=前月比-4.7%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比-3.8%、季調前・前年比-1.7%(予想 前回-1.8%)→ 予想を大幅に下回り、約3年ぶりの低水準

USD 週間原油在庫=301.9万バレル(予想207.7万バレル 前回-161.6万バレル)

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【米国】
マナフォート元トランプ陣営幹部、モラー連邦特別検察官が提示した新たな罪状に対し無罪を主張し9月17日に裁判開始

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=賃金とインフレがより力強く上昇し始めるまで利上げを行うべきではない。

トランプ大統領=外国情報監視法(FISA)の利用に関する調査を司法省に命じなかったと、セッションズ司法長官を再び批判。

米ホワイトハウスのホープ・ヒックス広報部長=トランプ陣営の他の関係者と同程度の身元調査が行われていれば、マナフォート被告が選対本部長になることはなかったと発言

【ユーロ圏・英国】
ブレグジット交渉で、バルニエEU首席交渉官=時間は刻々と過ぎてゆく。残り時間が少ないことを心配している。EUと英国は、離脱後の移行期間を含めた離脱条約の合意期限を今年10月としている。3月2日にメイ英首相はEU離脱後のEUとの関係について演説する予定。

ブレグジット交渉は難航=EU側は28日に離脱条約の最初の草案を公表。草案は欧州委員会で承認される見通し。草案には英国に対する多くの制限が盛り込まれている。離脱条約の履行を欧州裁判所が管轄する点、英領北アイルランドでのEU規制の存続などが英国との交渉で争点となる。移行期間中の単一市場アクセスの一時停止もあり得る。

日本とEU、ブレグジット前のEPA発効目指す(交渉責任者)=マルムストローム欧州委員(通商担当)も前日、日本とEUの首脳が夏までに協定文書に署名する可能性があるとの認識を示す。

【その他】
黒田日銀総裁=物価目標を達成すれば強力な金融緩和策は考えられない

麻生財務相=物価目標2%の実現に向けて、大胆な金融緩和の水準を期待している。

黒田日銀総裁所信聴取=3月2日午後1時、副総裁候補の若田部・雨宮氏=3月5日午後2時15分

日銀オペ減額=国債買い入れオペで「残存25年超」100億円減額して700億円とし、円買い圧力が強まる

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