2018/03/14

2018年3月14日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年3月14日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

前日の米国市場で相場変動の要因となった、ティラーソン米国務長官の突然の解任と、トランプ政権の中国からの輸入関税適用の検討報道に、貿易戦争の懸念が再燃の危惧は変わらず。

全体的に弱いながらもドル売りの流れを維持しながらも、EURUSDは弱いユーロ圏の鉱工業生産や、ドラギECB総裁は「金融政策はなお辛抱強く、粘り強く、慎重に進める」と慎重の報道に1.2350台まで緩やかに下落し、EURJPYもアジア市場の高値132.27から131.50台まで下落へ。

米生産者物価指数の前月比は弱く前年比は小幅高と強弱混在で、米小売売上高は予想より弱く、米株は上昇からスタートするも上昇力は鈍い。

USDJPYは、森友文書の疑惑による政局の混迷は変わらず、佐川前国税庁長官の国会招致が決まり不安要因は変わらず。日米貿易問題も潜在的な円高圧力となるも、大枠106.30~75のレンジで変わらず。

AUDUSDは、早朝の0.7851をボトムに、強い中国の鉱工業生産や固定資産投資もあり緩やかな上昇が続き、欧州市場に入ると0.7916まで上昇。

アジア市場の株安から、欧州市場は小幅な株高に変化、米国市場はダウ・S&P500・Nasdaq共に小幅上昇へ。米10年債利回りは小幅低下、独・英10年債も小幅低下へ。原油価格(WTI)は60.93と小幅上昇。

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GER 2月 消費者物価指数・確報値=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比1.4%(予想1.4% 前回1.4%)、HICP前月比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、HICP前年比1.2%(予想1.2% 前回1.2%)→ 予想通り

EUR 1月 鉱工業生産=前月比-0.1%(予想-0.2% 前回0.4%)、前年比2.7%(予想4.7% 前回5.2→5.3%)→ 前年比は予想を大幅に下回る、マイナスは2017年9月以来で、2016年12月以来の大幅低下。

USD 2月 生産者物価指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.4%)、前年2.8%(予想2.8% 前回2.7%)、コア(除食品・エネルギー)前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、 コア(除食品・エネルギー)前年比2.5%(予想2.6% 前回2.2%)、除食品・エネルギー・貿易サービス)前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、除食品・エネルギー・貿易サービス)前年比2.7%(予想 前回2.5%)

USD 2月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.3% 前回-0.3→-0.1%)、除自動車前月比=0.2%(予想0.3% 前回0.0→0.1%)→ 予想を下回る

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【北米】
米ペンシルベニア州下院補欠選挙=民主党のラム候補が勝利宣言

【ユーロ圏・英国】
ブレグジット交渉=欧州連合(EU)は2週間前に公表した英国との離脱協定原案を修正したが、アイルランド国境に関する提案内容はほぼそのまま残した。メイ英首相は当初案に対し、これを受け入れられる英首相は誰もいないと反発していた。

ECB銀行監督委のアンジェローニ氏=ECBの量的緩和政策は終わりに近づいており、銀行は新たな段階におけるリスクに備える必要がある
独経済研究所(DIW)=2018年GDP予想2.4%に上方修正、新たな連立政権が計画している家計の経済的負担兼原作。

ドラギECB総裁=金融政策はなお辛抱強く、粘り強く、慎重に進める、 基調的なインフレは依然弱い、米通商政策がリスクを広げている。ユーロ相場については、上昇が今後のインフレ動向への重石となるリスクがある。

【その他】
佐川前国税庁長官の国会招致が実現へ


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