2018年3月2日（金曜）アジア・欧州市場序盤の動き
米保護主義への傾斜と、黒田日銀総裁「19年度ごろに出口を検討していること間違いない」発言に円高傾向が続く。
為替相場の円高傾向は止まらず。USDJPは106円を割り込み105円のサイコロジカルはポイントに向け下落中。円は他通貨でも全面高。EURJPYは130円の大台を割り込み、GBPJPYは145円台に入り円高傾向は止まらず。
USDJPYは、前日のトランプ大統領の保護主義的な貿易政策を受けた不安感に、米株は全面安で安全資産の円買いが強まる。その流れを受けたアジア市場の106.30を高値に、106円を挟んで一進一退の動きとなったが、日本株の下落は止まらず、106円の大台を割り込み、黒田日銀総裁の「19年度ごろに出口を検討していること間違いない」」との発言が広まると105.60台まで続落。
日経平均株価は－542.83（－2.50％）と続落、上海総合や香港株も下落。欧州株も弱く、EUROStoxx600は－4.05（－1.8％）、独DAXと英FTSEも下落へ。
米10年債利回りは2.816％（＋0.082）上昇、独10年債と英10年債利回りは小幅低下。原油価格（WTI）は60.76－0.23（－0.38％）と小幅安。
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6:45 NZD 1月 住宅建設許可＝前月比0.2％（予想 前回－9.6→－9.5％）
8:30 JPY 雇用統計： 失業率＝2.4％（予想2.8％ 前回2.8％）、有効求人倍率＝1.59（予想1.6 前回1.59）
8:30 JPY 2月 東京都区部消費者物価指数＝前年比1.4％（予想1.4％ 前回1.3％）、除く生鮮・前年比0.9％（予想0.8％ 前回0.7％）、除く生鮮・エネルギー前年比＝0.5％（予想0.5％ 前回0.3％）
16:00 GER 1月 小売売上高＝前月比－0.7％（予想0.7％ 前回－1.9％）、前年比2.3％（予想3.3％ 前回－1.9％）→ 前年比は予想と前回を下回る
16:00 GER 1月 輸入物価指数＝前月比0.5％（予想0.5％ 前回0.3％）、前年比0.7％（予想0.7％ 前回1.15）
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黒田日銀総裁（衆院議院運営委員会で所信の表明）＝19年度ごろに出口を検討していること間違いない。2019年度には現在の日銀想定通りに物価目標２％を達成していると確信、その際には「当然出口を検討している」。→ 早期緩和縮小観測から債券先物価格が一時急落、出口戦略の期待感に円買いが強まる。
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