2018/03/16

2018年3月16日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月16日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末金曜日もリスク回避の動きは止まらず、主要国通貨に対して円買いの流れが続く。主要国通貨でのドル買いも収まり、NZDUSDの下げを除き小幅なドル売りへと変化するも動きは緩慢。

3月に入り、コーン米国家経済会議(NEC)委員長の辞任、ティラーソン国務長官の解任に続き、マクマスター国家安全保障担当大統領補佐官も解任されると報道。これに対してトランプ大統領は「いつでも交代はあるだろうが、極めて小規模で、報道は誇張されている」といつもながらの発言へ。

ただし、市場の反応はリスク回避の流れは止まらず。CNNは北朝鮮の核施設が稼働の兆候と報道、サウジ皇太子は「イランが原子爆弾を開発したらサウジアラビアも開発する」と物騒な発言や、通商問題ではナバロNTC委員長は「来週トランプ大統領は中国の貿易について調査結果を発表する」とありそのような結末となるのか気がかり。 日本株は弱く、中国株・他のアジア株も小幅下落。米10年債利回りは小幅低下へ。

USDJPYは、昨日来106.40台の上値が重い状況の中、早朝106.37を高値に、マクマスター国家安全保障担当大統領補佐官も解任(?)との報道もありリスク回避の流れが強まり、日本株は値を下げ、円は他通貨でも全面高で105.85まで下落。前日の安値は105.79で105.80近辺が引き続き大きな壁となっているが、GBPJPYを除き、他の主要国通貨で円は前日の安値を更新し、円高の流れを維持している。

AUDUSDは、来週予定の米国の対中貿易赤字の削減に関してどのような発表がされるのか? 今後の動きも気になり、豪ドルは積極的に買い難い動きが続く。余談になるがデベル豪中銀副総裁は「世界の資産市場は、金利上昇リスクにも頓着過ぎる」と警告していることも気になる。

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【北米】
ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長=来週トランプ大統領は中国の貿易について調査結果を発表する

複数の関係筋の話(ワシントンポスト紙)=トランプ米大統領はマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の解任を決定→ 大統領報道官は否定

【アジア・その他】
黒田日銀総裁の再任、若田部・雨宮日銀副総裁の起用を可決。
黒田日銀総裁=強力は金融緩和を粘り強く続け、物価目標実現に取り組む。

麻生財務相=デフレ対策の一環として日銀は金融緩和を実施。デフレ不況脱却には、財政の役割が極めて大きい。

北朝鮮の核施設が稼働の兆候(CNN報道)

デベル豪中銀副総裁=世界の資産価格は低金利構造に依存している。世界の株価は、インフレ上昇リスクなしで、世界経済が成長するとの前提の上に立っている。世界の資産市場は、金利上昇リスクにも頓着過ぎる。

ムハンマド・サウジ皇太子=イランが原子爆弾を開発したらサウジアラビアも開発する

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