2018/03/26

2018年3月26日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月26日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

欧州市場がサマータームに突入した週明け月曜日。先週末の米株下落と安倍政権の支持率低下、米国の強硬な通商政策に日本株の続落が懸念されたが、結果は日経平均株価が270円近くの下落から上場に値を戻し、終盤にかけては2,766.10+148.24(+0.72%)に上昇して終了した。

アジア株も強く、欧州株もEUROSTOXXや英FTSE100、独DAXもプラス圏でスタートしたことでリスク回避の流れは徐々に弱まり、米10年債利回りは2.854+0.0376と上昇、独・英10年債利回りも強く、安全資産の円ロングの巻き戻しが強まる。

USDJPYは早朝の104.63をボトムにし、日本株の大幅安にも底堅く推移し株価が徐々に持ち直すに従い、105.00円の大台を上回り一時105.15まで上昇。円クロスでも円売りの流れが強く、EURJPYは130円の壁を超え130.20台へと上昇する、株価連動の円売りへ。ただし、市場のセンチメントは本格的なリスク選好を見込む市場参加者は少なく、先週末の戻り高値105.29を超えることができるが一つのポイントになっている。

EURUSDは、鉄鋼・アルミの輸入関税措置の適応を一時的にせよ免れ、ブレグジット交渉も何とか移行期間が延長され、ECBは9月の資産買い入れ終了と来年の早い段階で利上げに着手する可能性も意識。先週金曜日の早朝のボトム1.2300でボトム感も強く、一連の流れは21日の1.2240近辺をボトムに上昇傾向は止まらず。昨日の高値1.2373を上回り、前々日の高値1.2389をも上回り、1.2400の大台がポイントになっている。

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6:45    NZD 2月 貿易収支=2.17億NZドル(予想-1億NZドル 前回-5.66→-6.55億NZドル)→予想外に強く黒字へ

15:45    FRN 第3四半期GDP・確報値=前月比0.7%(予想0.6% 前回0.6%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.5%)、2017年の財政赤字がGDP比で2.6%に低下し政府目標である2.9%よりも良好で07年以来10年ぶりに欧州連合(EU)が定める上限3.0%以内に収まった。

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【北米】
崔天凱・駐米大使(23日)=米国債の購入減額についてあらゆる選択肢を検討。

劉鶴副首相(24日)=ムニューシン米財務長官との電話協議で「中国側はすでに準備できており、国家の利益を守る実力もある」と述べた。

ボルトン元国連大使(大統領補佐官(国家安全保障担当)に指名されている)=米朝首脳会談について、北朝鮮に一刻も早く核兵器開発を放棄させることに真っ向から取り組むべき。

米銀の資金調達コスト急上昇=投資家は、国際市場全体により広範な影響を及ぼすのかどうか注視。

【欧州】
ベステアー欧州委員(競争政策担当)テレグラフ紙=欧州連合(EU)は、インターネットにおける米グーグルの独占的な存在に「深刻な疑念」を抱いており、同社解体の可能性を否定していない

【アジア・その他】
黒田日銀総裁=保有国債が含み損になっても、円の信用は毀損されない。損失補てん条項ないことを前提に適切な政策に努めている

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