2018/03/17

最新のIMMポジションから、2018年3月17日(土)

最新のIMMポジションから、2018年3月17日(土)


集計日が3月13日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネット・ポジションは、前週の+65,644から+84,121へと+18,477コントラクトと買いが増加し、ドル売りの動きとなっていたことがわかります。

一週間の動きの特徴は、ユーロの買いポジションは大幅に増加し、円は売りポジションは減少傾向したことや、豪ドルとNZドルは売られ前週のネットの買いポジションから逆に売りポジションへと変化したことです。また、先週まで買いポジションとなっていた、豪ドルとNZドルは売りへと変化し、ネットのロングも一人勝ちのユーロと、カナダドル、ポンドの3通貨ペアへと減少。

7通貨の合計で、発表日終値の為替レートに基づいて計算したドルベースの金額を見ると、今回は144億ドルのドル売り越しで、この金額は昨年10月10日の158億ドルの売り越し額に次ぐ水準へ。ユーロだけに限定すると、ネットの買いポジションはもちろんのこと、ドルの売り越し額も227億と、この水準は1月23日の223億ドルを上回り、共に私が2009年1月から統計を取り始めてから最大となっています。


【円】前週-86,845→-79,539(7,306)
円の売りポジションは、2016年11月29日から68週続け通貨ペアの中ではNo.1の座を維持していますが、直近では4週連続で減少7-79,539コントラクトと減少気味で昨年9月26日に次ぐ低水準へと変化。集計日のUSDJPYの終値は106.57と前週の106.13から若干の円安となっています。もっとも集計日後には105円台半ばまで円高が進んでいます。

【ユーロ】前週132,972→146,380(13,408)
ユーロの買いポジションは、2017年5月9日から45週続け、先週も大幅に拡大し、ネットのロングポジションとドルベースの金額共に、私が2009年1月から統計を取り始めてから最大の金額となっています。集計日のEURUSDの終値は1.2389で前週の1.2403から小幅なユーロ安となっています。

【ポンド】前週5,264→8,027(2,763)
ポンドの買いポジションは2017年11月28日から16週続け、今回は前週比で小幅な上昇となりましたが、過去7週のデータでは、5週間で前週比から減少して、かろうじてロングの座を維持している状態が続いています。GBPUSDは集計日ベースの終値は1.3959と前週の1.3885からポンド安へと動いています。

【カナダドル】前週19,565→19,420(-145)
カナダドルの買いポジションは2017年7月18日から354週間続いていますが、直近では5週連続し前週比で減少し1月16日、23日の水準に低下へ。USDCADは集計日ベースの終値は1.2963と前週の1.2875からカナダドル安へと動いています。

【豪ドル】前週3,135→-779(-3,914)
豪ドルの買いポジションは今年1月9日から9週続きましたが、直近では3週連続の減少についにネットで売り越しに変化へ。、AUDUSDは集計日ベースの終値は0.7859と前週の0.7828から小幅な上昇でほぼ変わらず。。

別表もご覧ください。

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