2018/03/30

2018年3月30日(金曜)昨日29日、海外市場の動き

2018年3月30日(金曜)昨日29日、海外市場の動き

イースター前のロングウィークエンドを控えて動きは緩慢で、米株は強く米債利回りは低下し、為替相場は資源関連通貨が強く、流れはリスク選好ながら逆に円の買い戻しも見られる。

為替相場は、USDJPYは前日の北朝鮮リスク軽減に107円まで急落しながらも、早朝の109.93を高値に実需ベースの円買いに上値は重く、米債利回りの低下とともに106.27まで下落。円はクロスでも円高傾向が強く、GBPJPYは-0.7%台と弱さが目立っている。

資源価格とリスク敏感なAUDUSD+NZDUSDは安定し0.2%台と小幅上昇し、AUDUSDは前日の安値を割り込みながらも早朝に0.7643をボトムに終盤にかけては0.7690まで小幅上昇。USDCADは弱いカナダGDP発表後につけた瞬間的な高値1.2939から一時1.2862まで下落するなど、上下変動しながらもカナダドル買いが続く。

EURUSDとGBPUSDは、欧州4連休前で市場参加者の同意は少なく、M&A絡みの動きなど今週前半に盛り上がり上昇し流れの反動に経済指標にも反応は鈍いが強さが見られず。EURUSDは一日を通じて1.2330台を高値に上値は重く、1.2300の大台を何度も割り込み米国市場では一時1.2280台まで値を下げるも結局は1.2300を中心に上下。GBPUSDは欧州市場の序盤につけた1.4096を高値に米国市場の1.4011をボトムに続落し、1.40の大台を試す動きが続く。

反応は鈍いものの経済指標を見ると、米新規失業保険申請件数は45年ぶりの水準へ改善、米個人消費は前月比が弱く前年比が強く、シカゴPMIとミシガンも弱い。カナダ月次GDPは予想外のマイナスにもカナダドル高傾向を維持。

米株は強く、ダウ+254.69(+1.07%)、NasdaqとS&P500も1.4~1.6%近く上昇へ。欧州株も強く、EUROSTOXX600は+0.17%、独DAXは+1.31%と大幅上昇し、英FTSE100も+0.17%と小幅上昇。

米債利回りは短縮取引の中で低下気味で、米10年債は2.742%(-0.043)、2年債も2.270%(-0.024)と低下。

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21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.5万件(予想23.0万件 前回22.9→22.7万件)→ 予想より改善し45年超ぶりの低水準へ

21:30    USD 2月 個人所得=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、個人支出=前月比予0.2%(想0.2% 前回0.2%)、個人消費支出・価格指数(PCEデフレーター)=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、前年比1.8%(予想1.7% 前回1.7%)、コアPCE価格指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.5%)→ ほぼ予想通りながら、前回より若干強さがみられる

21:30    CAD 1月 月次GDP=-0.1%(予想0.1% 前回0.1→0.2%)、前期比=予想 前回1.7%、前年比2.7%(予想2.9% 前回3.3→3.4%)

21:30    CAD 2月 鉱工業製品価格=前月比0.1%(予想 前回0.3→0.4%)、原材料価格指数=前月比-0.3%(予想 前回3.3→3.4%)→ 前回を下回る

22:45    USD 3月 シカゴ購買部協会景気指数=57.4(予想62.3 前回61.9)→ 予想・前回を下回る

23:00    USD 3月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=101.4(予想102.0 前回102.0)→ 予想・前回を下回る

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【北米】
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=今年はあと2回計3回の利上げが適切。米税制改革や財政支出のプラス効果を踏まえ、今年の米成長率が約2.6%、来年は2.4%になると予想。インフレ率は来年末までにFRBの目標である2%に向け上昇するとの見通し。

米トランプ政権の経済政策の司令塔である国家経済会議(NEC)委員長が、ゲーリー・コーン氏から経済評論家のラリー・クドロー氏へと交代

トランプ米大統領(28日)=シュルキン退役軍人長官を解任し、後任に大統領医務官のロニー・ジャクソン海軍准将を指名し

【欧州】
投資会社メルローズは部品メーカーのGKNを80億ポンドで買収

ルノーは日産自動車と事業統合し新会社を設立する計画

クノット・オランダ中銀総裁=非常に遅いペースの政策正常化リスクに警鐘。目覚しい経済成長やインフレ回復継続で、刺激策縮小の余地がある。ユーロ高は、堅調な域内景気動向などに伴うもので、さほど大きな懸念材料でない。

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