2018/03/13

2018年3月13日(火曜)昨日12日、為替市場の動き

2018年3月13日(火曜)昨日12日、為替市場の動き

週明け月曜日の海外市場は、米株小幅安、債米債利回り小幅低下、原油価格も小幅安で、為替市場は小幅ながらドルは全面安で、結果だけを見るとドル安とリスク回避の流れへ。

円相場は森友文書に政局は混乱するも動かず。米国では米輸入規制の影響とホワイトハウスの混乱の影響は消えず。ユーロ圏はECB関係者のハト派発言に金利は低下気味。英国ではブレグジット交渉の移行期間で「合意に極めて近い」との報道にポンド買いの流れがやや強いが、13日の「ハモンド英財務相が春の財政演説」待ち。

米株は上昇から始まるも、ダウは25,178.61-157.13(-0.62%)と低下、S&P500-3.55%(-0.13%)、Nasdaq+27.51(+0.36%)。欧州株は上昇から始まり終盤にかけて上げ幅を縮め、小幅高で終了し、StoxxEurope600は+0.96(+0.25%)、DAX+71.71(+0.58%)、逆に英FTSE100は-9.75(-0.13%)と小幅安。

米10年債利回りは緩やかに低下し2.865%(-0.029)、2年債は2.27%(+0.008)と鈍い動きで小幅高。独10年債は0.635%(-0.012)、英10年債は1.498%(+0.002)。原油価格(WTI)は、米シェールオイル増産懸念に61.35-0.69(-1.10%)と弱い。

USDJPYは、週明けから森友文書の財務相関与が判明とサプライズと、米国からの対米貿易赤字の解消要請にも、日本株は強くドル円の上値は重い流れが続く。アジア市場の高値106.97、欧州市場序盤の高値1067.73、米国市場の高値106.65と上値は切り下がりながらも、106.30台をボトムに大きな変動も見られず、106.40台で終了。円はクロスでも、EURJPY、AUDJPY、CADJPYでは小幅円高、GBPJPY、CHFJPYでは小幅円安。

EURUSDは、EUと米国の貿易問題での対立は止まず、スメッツ・ベルギー中銀総裁とクーレECB専務理事からハト派発言があり、欧州市場序盤の1.2341から1.2290台まで値を下げるも続かず。米国市場の終盤にかけては高値を更新し1.2346まで上昇して終了。

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【北米】
モルノーカナダ財務E260:E291交渉を、英国の企業はブレグジット交渉の先行きが明白になるまで投資を控えている点で類似。

トランプ大統領(10日)=日本や欧州連合(EU)に対して抱える貿易赤字に不満を表明したうえで、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限で適用除外を求める日欧に強硬姿勢を示す。 対日貿易赤字は1千億ドルと巨額で、不公正で持続的ではない(米商務省の統計では対日貿易赤字は688億ドル)、安倍晋三首相との電話協議で貿易赤字の削減について議論したとも明かし「日本とはすべてうまくいくだろう!」とも語った。→ 関税を発動する23日に向けて日欧との駆け引きが激しくなりそうだ。

トランプ大統領(10日)=トランプ氏は8日、輸入制限を命じる文書に署名した際、貿易と軍事で譲歩した国を適用除外とする方針を示した。9日にはオーストラリアのターンブル首相との電話協議で、同国を輸入制限から除外する方針を表明した。

トランプ大統領(10日)=米朝首脳会談「最高の取引になるかも」
ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)を含む民主党の重鎮が関税支持に回る

米10年債入札=最高落札利回り2.889%で2014年1月来の高水準、最高利回り落札比率43.16%、応札倍率は2.50倍(前回2月の入札では2.34倍)

NY連銀2月の消費者調査で、インフレ期待は1年3年先共に上昇=1年先の期待インフレ率(中央値)2.83%(前回2.71%)で1年ぶりの高水準。3年債2.88%(前回2.79%)

トランプ大統領=EUが米国に課している大規模な関税と障壁をなくすことについて、ロス商務長官がEUの代表らと協議する。米国の農家や製造業にとって公平さを欠いている。

UBS=貿易戦争の懸念に、米債利回りは2.5%に低下も。

【ユーロ圏・英国】
スメッツ・ベルギー中銀総裁=欧州では経済の需要と潜在的な供給力の差を示す需給ギャップがなくなるまでにより時間が必要であり、物価上昇までに当初予想よりも時間がかかるかもしれない→ EUR売りの材料となる。

クーレECB専務理事=低金利は、資産買い入れ終了後も長期間続く→ 米3月利上げ期待に対して、ECBの利上げはまだ先で金利差拡大につながりEUR売りの材料となる

欧州委員会のマルムストロ-ム委員(通商担当)=輸入自動車に関税を課すことを辞さないとするトランプ米大統領の警告を一蹴、「弱い者いじめに立ち向かう」

ハモンド英財務相=公的債務が17年連続で増加した後、減少の兆しが見えている」

英EU離脱省のウォーカー政務次官=移行期間について「合意に極めて近い」→ 来週のEU首脳会談を注目

【その他】
麻生財務相臨時記者会見=財務省が14文書の書き換え認めるが、進退は考えていない。書き換えられたのは森友学園への国有地売り払い決議書など。昨年2月下旬から4月にかけて5文書、その内容を反映する形で残り9件を書き換えた。森友学園側との交渉経緯を記録した文書には安倍昭恵首相夫人の名前も登場。2014年に現地案内した際に夫人から、いい土地ですから、前に進めてくださいと話したという森友側の発言を紹介している。このほか、複数の政治家の名前を記述した部分も削除。

森友文書=財務省が書き換え認める。削除部分に首相夫人と報道も。財務省幹部「森友決裁文書で14件の書き換え判明

韓国特使=3月13日に北朝鮮からのメッセージを伝達するとみられ安倍首相と会談、12日に訪中し、習近平国家主席と会談する予定という。

ING=原油60ドル割れの可能性、米国がアジア市場シェアを浸食しつつある。

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