2018/03/07

22018年3月7日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年3月7日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

衝撃のコーンNEC委員長辞任に、株安+リスク回避に円高からスタートした為替相場は、早朝の変動後の相場から上下変動しながら大きな変化は見られず。欧州株も値を戻し米株は下落からスタートするも先もよりやや回復しややリスク回避の巻き戻し気味の動きへ。ECB理事会、米雇用統計をすでに意識しているのか予想外に動きは鈍い。

米ADP雇用統計は23.5万人と予想の19.5万人を上回り強く、米貿易赤字額は-566億ドルと予想の-541億ドルから拡大と強弱混在。

USDJPYは、コーンNEC委員長辞任にオセアニア市場から急落。アジア市場の105.46をボトム下げ止まり、欧州・米国市場の序盤にも105.50を割り込めず、下落からスタートした欧州株が上昇へと変化し105.99まで一時上昇、米株の下げ幅も弱まりやや買い戻し気味。

USDCADは、カナダ中銀の金融政策待ちながら、政策金利1.25%の据え置きは固いとみられている。前日の1.30の大台達成、早朝の1.2960を上値も抑えられながらも、アジア市場は大枠1.2915~60、欧州市場は大枠1.2910~40の狭いレンジから、米国市場に入りカナダ貿易赤字の縮小に1.2892まで一時下落から、カナダ中銀の金融政策待ちで売りも続かず。

欧州株は下落幅を縮め小幅高で、STOXXEurope600は+0.13(+0.04%)、独DAXはマイナスを回復し+65.86(+0.55%)、英FTSEも16.20(+0.23%)、ダウ先物は-1.0%近く低下。

債券利回りは小幅低下し、米10年債は2.854%(-0.036)、独10年差は0.656%(-0.020)、英10年債は1.496%(-0.026)。原油価格(WTI)は62.30(-0.46%)と小幅安。

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USD 2月 ADP全国雇用統計=23.5万人(予想19.5万人 前回23.4→24.4万人)→ 予想を上回る

USD 第4四半期 非農業部門労働生産性・確報値=前期比0.0%(予想-0.2% 前回-0.1%)、単位労働コスト・確報値=前期比2.5%(予想2.1% 前回2.0%)

USD 1月 貿易収支=-566億ドル(予想-541億ドル 前回-531→-539億ドル)→ 予想外に赤字幅が拡大

CAD 1月 国際商品貿易=-19.1億カナダドル(予想-25億カナダドル  前回-31.9→-30.5億カナダドル)→ 予想より赤字額が縮小

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【米国】
コーン米国家経済会議(NEC)委員長は辞任へ。カナダやメキシコ、欧州連合(EU)にも打撃を与える鉄鋼やアルミニウムへの関税の適用は、逆効果と反対。

【ユーロ圏・英国】
ツィプリース独経済相=のコーン米国家経済会議(NEC)委員長の辞任や、トランプ大統領の鉄鋼・アルミニウムへの輸入関税について「状況は深刻

【その他】
韓国大統領=南北首脳会談を開催するために対北朝鮮制裁を緩和する計画はない。

雨宮・時期副総裁候補(参院所信表明)=金融緩和を縮小する出口戦略を具体的に検討する局面には至っていない。2%の物価安定目標にはなお距離がある

中国2月の外貨準備減少=1年余ぶりの減少で、世界的な金融政策の正常化から生じる資本流出圧力を示唆。

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