2018/03/07

2018年3月7日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月7日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

トランプ大統領の保護主義的な通商政策(本音は不明)に、側近辞任によるホワイトハウス政治的信頼感の喪失が加わり、米ドルの信頼感は弱まる。

直近では、トランプ大統領の保護主義的な通商政策のサプライズ(直近ではやや薄らぐ)→ 株安+円高、南北首脳会台の開催と北朝鮮が非核化に向け米国と対話する意向のサプライズ→ 高+円安、そして、コーン米国家経済会議(NEC)委員長の突然の辞任報道のサプライズ→ 株安+円高と目まぐるしい動きへ。

ハード・ネゴシエーターのトランプ大統領の通商政策と反りが合わなかったのか、コーン氏の突然の辞任報道。ゴールドマン・サックスの社長出身で巨額減税の立案者とも言われてこともあり、また、報道された時間帯が、米国市場の引け間際の薄い市場の時間帯だったこともあり、為替市場は急速に円買いが強まった。

USDJPYは106.10台→105.46まで急落、円クロスでも円買いが再開。米保護主義的な通商政策のリスクは消えず、ホワイトハウスの政治的なリスク(?)は、現状では南北北朝鮮の首脳会談の開催や、北朝鮮が非核化に向け米国と対話の可能性で、強弱リスクバランスが取れているようにも見えるが、円高のリスクは消えず。

EURUSDは昨日の高値1.2420を超え一時1.2429まで上昇。EURJPYの売りで上値はやや押さえられ気味ながら、底堅くリスク買いのEUR買いの流れへ。イタリア総選挙も終わり、独大連立も決まりリスク材料は後退気味。

AUDUSDは、早朝の0.7828を高値にドル売りの流れにもかかわらずAUDJPYの売りも加わり上値は重く、朝方発表となった豪第4四半期GDPは前年比2.4%と予想を下まわり直後に0.7772と安値を示現。その後は0.7810台近辺で推移。

日経平均株価は-165.04(-0.77%)と株は安へと動き、中国やアジア株も下落。米10年債利回りは2.854%(-0.036)とやや低下。

これからの注目点は、ユーロ圏第4四半期GDP、ダドリーNY連銀総、ボスティック・アトランタ連銀裁講演。カナダ中銀金融政策発表で、政策金利1.25%の据え置きは固いと思われているが、USDCA1.3000の大台を再トライするのか、それともこのまま下落するのか注目したい。

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9:30    AUD 第4四半期GDP 前期比0.4%(予想0.5% 前回0.6→0.7%)、前年比2.4%(予想2.5% 前回2.8%→2.9%)→ 前回が上方修正されるも、前回と予想を下まわり当面のボトムを付ける

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韓国大統領=南北首脳会談を開催するために対北朝鮮制裁を緩和する計画はない。

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