2018/03/26

2018年3月26日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年3月26日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

米中貿易摩擦のアクセス改善の期待に、株高+債券利回り上昇、為替相場はリスク回避の巻き戻しに円売りと、ドル安の流れで並走しCADも弱い。

ムニューシン米財務長官とライトハイザー米通商代表は「中国が米国製自動車に課している関税の引き下げ、米国製半導体の購入拡大、米企業による中国金融セクターへのアクセス改善などを求め」工作中で、ムニューシン氏は交渉を続けるために北京訪問を検討中とある。

ただし、欧州14か国はロシア外交官を国外退去させ、トランプ大統領はロシア外交官60名を国外退去させるなど、ロシアとの関係悪化も不安材料と残り、ボルトン次期大統領補佐官に指名されたボルトン氏は「米朝首脳会談について、北朝鮮に一刻も早く核兵器開発を放棄させることに真っ向から取り組むべき」と強硬発言。米中首脳会議に向けた不安も残る。

アジア市場では日本株は上昇、欧州市場ではその流れを受けながらも、EUROSTOXX600は上昇を維持できず-1.24(-0.34%)と小幅安値へ、英FTSE100と独DAXも同じ流れで小幅安。米株はアジア・欧州市場とダウ先物は上昇し、ダウは+350ドル1.50%近く上昇し、NasdaqとS&P500も1.5%前後の上昇し、とりあえずは一安心。米10債利回りは2.828%(+0.012)、2年債も2.283%(+0.017)と上昇。

動きが最も大きいのは、EURUSDで0.71%上昇し、鉄鋼・アルミの輸入関税措置の適応を一時的にせよ免れ、ブレグジット交渉も何とか移行期間が延長され、ECBは9月の資産買い入れ終了と来年の早い段階で利上げに着手する可能性も意識。先週金曜日の早朝のボトム1.2300でボトム感も強く、一連の流れは21日の1.2240近辺をボトムに上昇傾向は止まらず。昨日の高値1.2373を上回り、前々日の高値1.2389をも上回り、1.2400の大台も上回り1.2450を狙う動きで、EURJPYも130.00を上回り一時130.90まで上昇。

USDJPYは早朝の104.63をボトムにし、日本株の大幅安にも底堅く推移し株価が徐々に持ち直すに従い、105.00円の大台を上回り一時105.15まで上昇。円クロスでも円売りの流れが強く、EURJPY、GBPJPY、NZDJPYと0.8~0.9%近く上昇し、株価連動の円売りへ。ただし、市場のセンチメントは本格的なリスク選好を見込む市場参加者は少なく、先週末の戻り高値105.29を超えることができるが一つのポイントになっている。

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