2018/03/24

最新のIMMポジションから、2018年3月24日(土)

最新のIMMポジションから、2018年3月24日(土)

集計日が3月20日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネット・ポジションは、前週の+84,121→+188,412(+104,291)コントラクトへと通貨の買いが大幅増加。ちなみに今回の前週比の増加額は私が統計を取り始めた2009年1月以来で最大で、ネット・ポジションは2011年8月2日の+218,837に次ぐ高水準となっています。結果としてドル売り思考が急速に強まっていることを示唆しています。

この一週間の動きの特徴は、前週比でスイスフランを除き他の6通貨でネットロングが大幅に拡大したこと以外に、円のショートが急減、ユーロのロングが減少、ポンド、カナダドル、豪ドル、NZドルのロングが拡大しています。

7通貨の合計で、発表日終値の為替レートに基づいて計算したドルベースの金額を見ると、ドルの売り越し額は、先週の-144億ドル→今週-234億ドルと2011年8月2日の-254億ドルに次ぐ水準です。

【円】前週→-79,539→-21,999(57,540)
円の売りポジションは、2016年11月29日から69週続け7通貨ペアの中ではNo.1の座をかろうじて維持していますが、今週の減少幅は記録的で直近では5週連続の減少へ。集計日のUSDJPYの終値は106.53と前週の106.57から若干の円安となっています。もっとも集計日後には105円台を割り込んでいますので、さらにショートが減少していることが予測できます。

【ユーロ】前週146,380→132,739(-13,641)
ユーロの買いポジションは、2017年5月9日から46週続けていますが、今年の1月2日以降では12.6万~14.6万台の水準で安定推移し大きな変化は見られず。前週に私が2009年1月から統計を取り始めてから最大のユーロ・ロングの先週からは小幅減少へ。集計日のEURUSDの終値はで前週の1.2389から1.2241とユーロ安となっていました。

【ポンド】前週8,027→23,807(15,780)
ポンドの買いポジションは2017年11月28日から17週続け、直近の2週間は増加傾向にあり、今週はブレグジットの移行期間の延長で合意が、ECBの早期緩和の縮小の可能性もあり前週比で増加幅が拡大。GBPUSDは集計日の終値は1.3997と前週の1.3959から小幅なポンド高へと動いています。

【カナダドル】前週19,420→24,560(5,140)
カナダドルの買いポジションは2017年7月18日から36週間続き、6週間ぶりに前週比で増加へ。USDCADは集計日の終値は1.3071と前週の1.2963からカナダドル安へと動いています。

【豪ドル】前週-779→17,925(18,704)
豪ドルの買いポジションは先週のネットショートからロングへと変化。AUDUSDは集計日ベースの終値は0.7683と前週の0.7859から豪ドル安へと動いています。


別表もご覧ください。

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