2018/03/09

2018年3月9日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月9日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

金曜日週末のアジア市場は、米雇用統計を前にして、「米国の輸入制限はカナダとメキシコを除外し、それ以外も適用除外を申請することが可能」とあり、「米朝首脳会談の5月開催」の可能性が強まり、リスク選好の動きへ。

為替相場は、アジア市場の序盤にはドル買いへと動きも続かず、逆に米雇用統計を意識したのかは不明ながら、ドル売り圧力が強まる。

EURUSDはECB理事会の一大イベントは終了しEUR売りリスクも薄れ気味。前日のNY市場の流れを受け1.2295~20の狭いレンジで、米雇用統計を見守る動きへで、アジア市場の上下変動要因はEURJPYに起因すると思えてならない。

GBPUSDは、ブレグジットの行方が不透明なこともありそれを材料としたGBP売りにさらされやすく、3月1日の安値1.3710台を目指しながらも、週末と米雇用統計前に投機筋の動きは緩慢で1.3790~15の狭いレンジで推移。

USDJPは、米輸入制限の適用除外の申請が期待でき、米朝首脳会談が本決まりで、日本株高もフォローしリスク回避の巻き戻しに3月6日の高値106.46を超え上昇。他通貨を含め円売りが強く一時106.94まで上昇。引き続き底堅く推移するも米雇統計を控えて107円の大台を超える力もない。

USDCADは、米国の輸入制限でカナダは期待通り除外となり、1.2910を高値に上値の重い展開が続くも、アジア市場では1.2887~1.2910と1.2900を中心とした狭い動きに終始。米雇用統計を見守る動きへ。

日経平均株価は一時400円超と大幅に跳ね上がるも、徐々に上げ幅を縮小し後場にかけて動き緩慢で、前日比+101.13(+0.47%)で終了。上海総合や香港株も上昇へ。米10年債利回りは2.873%(+0.015)と強含みで推移。原油価格(WTI)は60.20と60ドル台を何とか維持。

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10:30    CNY 2月 消費者物価指数=前月比1.2%(予想0.8% 前回0.6%)、前年比2.9%(予想2.4% 前回1.5%)→ 予想を大幅に上回る

10:30    CNY 2月 生産者物価指数=前年比3.7%(予想3.8% 前回4.3%)

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【北米】
トランプ米大統領は鉄鋼とアルミニウムに対する関税措置を発表=カナダとメキシコを対象外とし、それ以外の国も適用除外を申請することが可能とした→ 貿易戦争への懸念が後退すしドル買いと円売りが強まるが、ドルは買いから売りへと変化

米ホワイトハウス=トランプ米大統領が北朝鮮のキムジョンウン朝鮮労働党委員長からの要請を受け入れ、5月までに米朝首脳会談に応じる意向と発表→ リスク回避の巻き戻しに円売りが強まる。

サンダース米大統領報道官=首脳会談の場所や日程はこれから詰めるとしている。別の米政府高官は会談時期について「2~3カ月以内の話し。

【その他】
日銀金融政策決定会合= 長短金利操作付き量的・質的金融緩和の枠組みによる金融調節方針の維持を8対1の賛成多数で決定した。片岡剛士審議委員が5会合連続で反対した。 誘導目標である長期金利(10年物国債金利)を「0%程度」、短期金利(日銀当座預金の一部に適用する政策金利)を「マイナス0.1%」といずれも据え置いた。長期国債買い入れ(保有残高の年間増加額)のめどである「約80兆円」も維持。指数連動型上場投資信託(ETF)、不動産投資信託(J-REIT)の買い入れ方針にも変更はなかった。

鄭義溶(チョン・ウィヨン)韓国特使はトランプ大統領に訪朝の内容を報告=金委員長はトランプ氏とのできるだけ早い時期の会談を熱望していると表明。5月までに北朝鮮の金委員長と初会談の意向

周小川中国人民銀行総裁=今後は経済を押し上げる上で刺激策への依存は低下するとの見通し。量的成長というモデルは過去のものであり、経済が新常態に入ったことを強調したい。量的成長というモデルは過去のものであり、経済が新常態に入ったことを強調したい。

黒田日銀総裁記者会見=前向き循環働く下で景気は緩やかに拡大。消費者物価の前年比は2%に向け上昇率高めていく。2%目標の実現を目指し必要な時点まで現政策を継続する。経済の良好なファンダメンタルズに変化ない。


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