2018/03/29

2018年3月29日(木曜)昨日28日、海外市場の動き

2018年3月29日(木曜)昨日28日、海外市場の動き

朝鮮半島の「緊張緩和=円安」の方程式+M&A絡みの円売り期待に円は全面安。米3連休・欧州4連休を控えたポジション調整+期末・月末・週末の特殊要因+強い米GDP+低調な米入札を受けた米金利の上昇もあり、ドルは全面高。

中国・北朝鮮の両国首脳会談が実現、朝鮮半島の非核化についての誓約を得たとの一部報道もあり、トランプ大統領は「キム・ジョンウン氏との会談を楽しみ」とツイート。武田製薬が「アイルランドの製薬会社シャイアー(時価総額約5兆円)のを検討の報道に円売り期待が強まる。

為替相場はドル全面高で、円を筆頭に安全資産の通貨と呼ばれる通貨が弱くUSDCHFは+1.0%近く上昇。主要通貨のEURUSDとGBPUSDも期末要因やM&Aを意識した動きも見られる。BOEの5月利上げ期待やECBの早期緩和縮小期待、ブレグジット交渉の前進後の上昇から、連休前のポジション調整と思われる動きも強く弱さが目立、EURUSD1.2300-0.8%近く、GBPUSD1.4070台-0.6%近くへ下落。

USDJPYは前日比+1.5%近くと大幅な円安。アジア市場の早朝の105.30台をボトムに、105.40~70台のレンジで推移から、中国・北朝鮮の接近と朝鮮半島の朝鮮半島の非核化へ向けた動きに「緊張緩和=円安」の方程式が強まり、武田製薬が「アイルランドの製薬会社シャイアー(時価総額約5兆円)のを検討の報道に上昇。

米国市場に入り強い米GDPに前日の高値105.90を上抜け106.00超のストップの買いを誘発し106.34まで上昇。米10年債利回りアジア・欧州市場で一時2.745%まえ低下していたが、米7年債入札は不調で利回りは上昇気味。米債利回りの上昇の影響もあり3月20日、21日の高値106.60台を上回り、高値107.01と107円の大台でようやく上げ止まる。クロスでも円は全面安で、AUDJPY+1.25%、CADJPY+1.16%の上昇が目立っている。

直近では大型買収案も多く相場変動の思惑も強い。シカゴマーカンタイル取引所(CME)は、英国の同業NEX(旧ICAP)に1株10ポンドでの買収提示、オランダの塗装メーカー、アクゾノーベル(27日)米投資会社カーライル・グループ等に101億ユーロで売却、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(27日)欧州大手ノバルティス(スイス)から一般用医薬品の合弁事業を買収し完全子会社にすると発表。

米株はハイテク株の下げ幅が大きく、Nasdaqは-59.58(-0.85%)下落、S&P500+8,06(+0.31%)、ダウは一時上昇し上下変動しながら+127.99(+0.54%)と上昇を維持。

米10年債利回りは一時2.745%まで低下するもNY市場では2.79%まで上昇し、結局は2.780%(-0.003)と前日とほぼ同水準で推移、2年債は2.286%(+0.012)とNY市場の後半にかけて上昇へ。原油価格(WTI)は64.65-0.60(-0.92%)と軟調に推移。