2018/03/22

2018年3月22日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月22日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

注目のFOMCも過ぎ、米株安米金利の低下、ドル安へと動くも、アジア市場では、逆に日経平均株価は上昇、米10年債利回りは小幅安で推移し、為替市場はドル売りからドルの買い戻しへと変化し総じて円高の動きへ。注目は午後9時のBOE金融政策委員会に移り、GBPを中心とした相場変動の可能性が高い。

米国では、今日22日に中国関連の知的財産関税について公表の予定、明日23日は中国からの輸入品最大600億ドル相当への関税導入する予定日でもあり、結果次第ながら市場はリスクを気にしながらの取引へ。

USDJPYは、リスク回避時に買われやすい円は強く、AUDJPYの売りも強く円はクロスでも強含みで推移し、先日の安値105.88を割り込み一時105.58まで続落。ただし、岩盤と思われる105.35~50を試す勢いも見られず、前日のFOMC後の高値106.64を再トライする勢いも感じられず。ただし、リスク回避の流れを気にした円買いリスクは消えず。

早朝に発表された、NZ中銀の金融政策は、予想通り政策金利を過去最低の1.75%に据え置き、経済成長が勢いを失い、インフレ率が引き続き抑制される中で早期の利上げがない見通しであることを示唆した。結果は、FOMC後の混乱と市場のクローズ近くの中でNZドル売りが強まるも0.7220台をボトムに下げ幅は限定的。

豪雇用統計は、失業率は5.6%(予想5.5%)に上昇、雇用者数は1.75万人(予想2.0万人)と予想に届かず前回分は下方修正とネガティブ。FOMC後の混乱の中で底堅く0.7784まで上昇するも雇用統計を受けて0.7730台まで続落。

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5:00    NZD  NZ中銀金融政策発表=政策金利1.75%の据え置きを決定、予想通り

9:30    AUD 2月 雇用統計:失業率5.6%(予想5.5% 前回5.5%)、雇用者数=1.75万人(予想2.0万人 前回1.6→1.25万人)、正規雇用=6.4万人(予想 前回-4.98→-5.32万人)、パートタイム雇用=-4.74万人(予想 前回6.59→6.56万人)、労働参加率=65.7%(予想65.6% 前回65.6%)→ 失業率は上昇、雇用者数は予想に届かず前回分は下方修正、ただ、パートタイムは減少するも正規雇用は拡大。発表直前の0.7784を高値にAUD売りが強まる。

13:30    JPY 1月 全産業活動指数=前月比-1.8%(予想-1.8% 前回0.5→0.6%)

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【アジア・その他】
NZ中銀=政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを過去最低の1.75%に据え置くとともに、経済成長が勢いを失い、インフレ率が引き続き抑制される中で早期の利上げがない見通しであることを示唆した。

スペンサーNZ中銀総裁代行は声明=金融政策は相当の期間、緩和的であり続けると発言。多くの不確実性が残っており、政策をそれに応じて調整する必要があるかもしれない。為替相場に言及なし。インフレ率について、中期的に2%に向けて加速する前に、短期的には一段と鈍化する見込み。

豪雇用統計は、失業率は上昇、雇用者数は予想に届かず前回分は下方修正、ただ、パートタイムは減少するも正規雇用は拡大。発表直前の0.7784を高値にAUD売りが強まる。

豪雇用統計=今回の声明には為替に関する言及がなかった。一方、先月の声明では、NZドルは貿易加重平均ベースで今後軟調になるとの見方

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