2018/03/08

2018年3月8日(木曜)アジア・欧州市場の動き

2018年3月8日(木曜)アジア・欧州市場の動き

日本は輸入関税措置の適用外になれるのか? 円相場にとって運命の分かれ道。

ただし、為替相場の動きは、8日~9日の輸入制限措置の発動と適用除外国の発表や、米雇用統計を明日に控えで動きは緩慢。ただし、USDCADは関税免税の動きに下落気味でカナダドル買いが強まっている。

市場参加者は、トランプ大統領・安倍総理とのトップの絆の強さを信じたいと思っており、日米両国の親密な関係を考えれば、当然そのグループ入って然るべきと思われる、しかしながら、入っていない場合には「円買い」の洗礼を受けることにもなりかねない。その結論は8日~9日に発表されると報道され、もし7日になれば米雇用統計の発表日と重なり厄介でもある。

日経平均株価は、前日に米株がマイナスは縮小した動きに、+230円近く上昇して始まるも結局は+115.35(+0.54%)の上昇で取引を終えた。中国株やアジア諸国の株価も堅調に推移。

USDJPYは、日経平均が大幅高でスタートすると、106.20の高値まで上昇するも結局は上げ切れず106.05~20の狭いレンジで推移。日本株が上昇幅を縮めると106.00の大台を割り込み105.93まで下落するも、ドル売りは加速せず。他の主要国通貨でも動きは緩慢。

USDCADは、前日に1.3000を再びトライ。しかし、輸入制限措置で米政府はカナダとメキシコを一時的に適用対象から除外することを検討との報道から急落。今日のアジア市場に入ってもカナダドル買いの流れは変わらず、1.2923を高値に1.2867まで下落し、米国の正式な決定を今日・明日に控え1.2900を超えられず、上値の重い展開が続いている。

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8:50    JPY 第4四半期GDP 2次速報値=0.4%(予想0.2% 前回0.1%)、前期比年率=1.6%(予想1.0% 前回0.5%)、デフレーター=前年比0.1%(予想0.0% 前回0.0%)→ 予想と前回を上回る。

8:50    JPY 1月 国際収支: 経常収支=6074億円(予想4,374億円 前回7,972億円)、貿易収支=-1兆1885億円(予想-6,910億円 前回5,389→2,054億円)→ 貿易赤字額が予想を上回る

9:30    AUD 1月 貿易収支=10.55億豪ドル(予想2億豪ドル 前回-13.58億豪ドル)→ 予想を大幅に上回る黒字に

11:00    CNY 2月 貿易収支=337.4億ドル(予想6億ドル 前回203.4 →203.5億ドル)、輸出前年比=44.5%(予想13.6% 前回11.1%)、輸入前年比=6.3%(予想9.7% 前回36.9%)→ 収支予想を大幅に上回り、輸出前年比は3年ぶりと、予想外に大幅拡大、輸入前年比はも前回より拡大するも予想を下まわる

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【北米】
ホワイトハウス=鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の輸入関税を課す方針だが、カナダ、メキシコ、他の一部の国について、国家安全保障の観点から30日間にわたり関税の適用を除外する可能性がある

トルドーカナダ首相=トランプ米大統領がNAFTAの新たな合意に向けて前進すれば、カナダに鉄鋼やアルミニウムの関税を課す必要がないとの意向を表明
米政府=カナダとメキシコを一時的に適用対象から除外することを検討。

 米シカゴ地区連銀の全米金融環境指数(NFCI)=-0.78→-0.77とマイナス幅が縮小、金融状況が昨年5月以来約10カ月ぶりの水準に引き締まったことを示した。

【ユーロ圏・英国】
EU=米国の輸入規制に対抗のリスト作成=EUが25%の報復関税を課す可能性がある総額28億ユー相当に上る米国製品のリストを作成

【その他】
王毅中国外相=米国と貿易戦争になった場合は必要な対応をとる
財務省が2月の対外及び対内証券売買契約等=日本の銀行は外債(中長期債)を17年4月以来の大きさとなる、3.5157兆円売り越した。金利上昇を警戒した米債の売りとみられている。


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