2018/03/21

2018年3月21日(水曜)アジア・欧州市場前半の動き

2018年3月21日(水曜)アジア・欧州市場前半の動き

FOMCを明日未明に控え、0.25%の利上げを織り込みながらアジア・欧州株は小幅安。強い英CPIを受けたポンド買いと、米国がカナダとメキシコに対する自動車産業への要求を取り下げたことでカナダドル買いの流れが目立つ。

東京市場が休場でFOMCを明日未明に控えたアジア市場は中国株を含めアジア諸国の株価は弱く、欧州株も小幅安でEUROStoxx600は-1.28(-0.34%)、英FTSE100と独DAXも小幅安へ。

GBPUSDは、アジア市場の安値1.4000をボトムに1.40の大台を維持し1.4040台まで上昇。英雇用統計はILO失業率が低下、平均時給も予想外に上昇し前日の高値を若干上回る1.4076まで上昇。明日22日のBOE金融政策委員会ではタカ派コメントも期待でき、市場では引き続き5月の利上げ期待も残る。

USDCADは、早朝の1.3070台を高値に、アジア市場で米国がカナダとメキシコに対する自動車産業への要求を取り下げるとの報道もあり、前日安値1.3050台を割り込み1.3010台へと下落。欧州市場に入り一時1.3050台まで値を戻すも米国市場に入ると1.3000の大台を割り込み1.2970台まで続落中。

USDJPYは、FOMCを前にて東京市場も休場のため動きは緩慢ながら、トランプ米大統領が中国からの輸入品最大600億ドル相当への関税導入を23日にも公表との報道が再度クローズアップ→ WSJ紙は中国が米国の関税政策に対する報復措置を計画と報道、貿易戦争のリスクも強まる。リスク回避の流れが続き、アジア市場の106.50台を高値に、欧米市場では106.09まで一時円高が強まる。


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18:30    GBP 2月 雇用統計:失業率=2.4%(予想2.3% 前回2.3%)、失業保険申請件数=前月比9,200(予想 前回-7,200→-1,600件)、 雇用者変化(11-1月)=168,000人(予想84,000人 前回88,000人)、ILO失業率(11-1月)=4.3%(予想4.4% 前回4.4%)、英ボーナスを含む平均賃金(11-1月) =2.8%(予想2.6% 前回2.5→2.7%)、英除くボーナス平均賃金(11-1月)=2.6%(予想2.6% 前回2.5%)→ ILO失業率は低下、平均時給も予想外に伸び、直後はGBP買いが強まる

18:30    GBP 2月 公共部門純借入額(PSNB)=-2.7億ポンド(予想-3億ポンド 前回-116億ポンド)、除く銀行(PSNB-ex Banking)=13.4億ポンド(予想13億ポンド 前回-100億ポンド)、PSNCR=186.29億ポンド(予想 前回-264→-262億ポンド)、NCR=-19億ポンド(予想 前回-273億ポンド)

21:30    USD 第4四半期 経常収支=-1282億ドル(予想-1250億ドル 前回-1006億ドル→-1015億ドル)

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【北米】
トランプ米大統領が中国からの輸入品最大600億ドル相当への関税導入を23日にも公表

米国がカナダとメキシコに対する自動車産業への要求を取り下げる→カナダドル買いが強まる

【欧州】
独IFO経済研究所=ドイツ成長率2018年2.6%、2019年2.1%を確認。米国での大幅な所得税減税やユーロ圏の堅調な景気回復がドイツ製品・サービスへの需要を押し上げているが、米国による関税問題やユーロ高が企業信頼感を圧迫

【アジア・その他】
韓国大統領=米朝韓の首脳会談の可能性

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