2018/03/15

2018年3月15日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月15日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

米国の鉄鋼とアルミに輸入関税を課す動きから始まり、米国は中国に1000億ドルの対米輸出の削減を求めるなど、米中貿易戦争のリスクを懸念。さらに、森友文書による政治的混乱期待の株安=円高をお題目としたリスク回避の動きへ。

共和党内から反対者がでたホワイトハウス人事の行方を気にしながら、リスク回避に株安+債券利回り低下の思惑が、テクニカルを刺激し、クロスを含め為替相場で円買いを動かす。

一方、中国の貿易問題を意識してAUDUSDは0.7885→0.7860台まで下落、NZD 第4四半期GDPの結果を受け直後のNZDUSDは0.7330→0.7303まで下落するも、徐々に元の水準となる0.7330台を回復。

弱含みでスタートした日経平均株価も終盤にかけて上昇、円買いの流れも中途半端で逆に、円ロングの巻き戻しも見られ、欧米市場に下駄を預けた状態へと変化。

日経平均株価は一時100円近く値を下げるも終盤にかけて上昇し、21,803.95+26.66(+0.12%)上昇、中国株やアジア株は小幅ながら強弱混在。米10年債利回りは2.812%(-0.005)とほぼ変わらず。原油価格(WTI)61.04+0.08(+0.15%)と小幅高。

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NZD 第4四半期GDP=前期比0.6%(予想0.8% 前回0.6%)、前年比2.9%(予想3.1% 前回2.7%)→ 前月比は予想を下まわるも前回と変わらず、前年比は予想と前回を上回る

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【北米】
米上院=67対31の賛成多数でドッド・フランク法見直し法案可決。→ 今後の焦点は下院審議

【ユーロ圏・英国】
トゥスクEU大統領=米国に通商協議の復活を呼び掛け、鉄鋼や自動車への追加関税を巡る論争を激化させないよう促す。

【その他】
19日、国会で森友文書問題に関する集中審議
16日、日銀正副総裁人事などの国会同意人事案を承認へ
黒田日銀総裁=実質賃金の上昇には非製造業の生産性向上が重要。金融仲介機能や金融システムに及ぼす影響は注意深く見ていく。今後とも強力な金融緩和を粘り強く続ける。雇用はほぼ完全雇用状況。

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