今週の主な材料(10/26~30日)
早いもので、今週は10月最終週で欧州市場はサマータイムが終わり冬時間となるが、今週も相場を動かす注目点は多数。
テーマは継続するが、米大統領選の行方、米追加経済対策の行方、英EU通商協議の行方、コロナ感染拡大の行方。また、金融政策では、ECB理事会、カナダ中銀理事会、日銀金融政策決定会合。経済指標では、3四半期GDP速報値(米国+カナダ+ユーロ圏各国)、消費者物価指数(豪州+ユーロ圏各国)、景況感指数(独IFO、ユーロ圏景況感指数ESI、米CB消費者信頼感指数+シカゴPMI+ミシガン大学消費者信頼感指数)、それ以外では、(米耐久財受注+米個人所得+個人消費支出)を注目したい。
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米大統領選、誰が次期大統領? 11月3日と直前に迫ったバイデン対トランプ両氏の戦いとその思惑。世論調査はバイデン氏が有利ながら決め打ちできず、また投票結果が出ても最終結果に不正有りと疑問が残る可能性も。
米追加経済対策、規模とその時期は? トランプ政権(1.9兆ドルに引き上げ歩み寄る?)対ペロシ米下院議長(2.2兆ドルで譲らず)、トランプ政権対与党共和党のマコネル院内総務(大規模拒否)になかなか決まらず。
英EU通商協議、合意の有無は? ジョンソン氏が決めた10月15日の交渉期日の過ぎ、15~16日のEU首脳会議も過ぎ、話し合いは継続中とあるが? 週末には仏政府が交渉で最大の障害の一つとなっている漁業権問題の姿勢を軟化させているとの報道も。
欧州で新型コロナウイルス感染第2波の猛威拡大。フランス、スイス、オランダ、トルコ、ベルギー、ポーランド、スペインなどの一部都市や地方では感染拡大措置の検討や実施に動き、経済活動再開の動きが弱まるリスクも。
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金融政策では、
10/27(火)
カナダ中銀 政策金利0.25%の据え置きと、カナダ国債を週、最低50億ドル購入の継続を予想。 カナダ中銀は3月に政策金利を過去最低の0.25%に引き下げ、少なくとも2年間は低金利を維持すると表明。追加刺激策を講じる場合には債券買い入れプログラムの調整から着手するとしていた。10月に入り、マイナス金利導入は積極的に議論していないが、選択肢の一つで絶対にないとは言い切れずとあり、マイナス金利導入は積極的に議論していないが、選択肢の一つで絶対にないとは言い切れずとあった。
10/29(木)
日銀金融政策決定会合、現行のマイナス0.1%の短期政策金利と「ゼロ%程度」の長期金利目標を維持し、「現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定している」とのフォーワードガイダンスの維持を予想。
10/29(木)
ECB理事会、政策金利 Fixed rate0.0%、上限金利0.25%、下限金利-0.5%の据え置きを予想。パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の規模を1.35兆ユーロで維持を予想(または、増額を示唆する可能性も)。資産買い取りプログラム(APP)月額200億ユーロ規模での債券買い取りに加え、追加で1200億ユーロの資産買い取りを年末まで継続を予想。また、ユーロ高、新型ウイルス感染の再拡大、米大統領選、政政策を巡る決定のリスク、追加刺激策導入の用意があることを強調すると思われる。
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経済指標では、
10/27(火)
21:30 米耐久財受注
23:00 米CB消費者信頼感指数
10/28(水)
9:30 AUD 第3四半期CPI
10/29(木)
19:00 ユーロ圏経済信頼感(景況感指数ESI)
21:30 米第3四半期GDP・速報値
22:00 独CPI・速報値
10/30(金)
15:30 仏第3四半期GDP・速報値
16:00 独第3四半期GDP・速報値
16:45 仏CPI・速報値
19:00 ユーロ圏CPI・速報値
19:00 ユーロ圏第3四半期GDP・速報値
21:30 米個人所得、個人消費支出(PCE)
21:30 カナダ月次GDP
22:45 米シカゴ購買部協会景気指数
23:00 米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値
詳細は別表をご覧ください。
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